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サプライズなき23人 ブラジルW杯メンバー
サッカージャーナリスト 沢田啓明

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2018/5/18 6:30
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「サッカー王国」ブラジルで、ワールドカップ(W杯)の登録メンバー発表は国民的な関心事だ。代表監督が記者会見を開き、選手一人ひとりの名前を読み上げ、1時間以上にわたってメディアからの質問に答える。この模様はテレビで全土に生中継され、国民は固唾をのんで見守る。自分のひいきチームの選手や好きな選手が選ばれたら飛び上がって喜び、思い描いていた選手が漏れると悲憤こう慨する。招集を期待する選手たちは家族、友人らとともにテレビ画面を見詰め、名前が呼ばれるとうれし涙を流しながら抱き合う。選ばれなかった選手とその家族らは悔し涙に暮れる。W杯という戦いへの招集状が、テレビ画面を通じて手渡される感がある。そして、この日以降、W杯への関心が一気に盛り上がる。

監督「このメンバーで戦う」

5月14日、ブラジル代表のチチ監督がW杯登録メンバー23人を発表した。この日は予備登録メンバー35人のリストを国際サッカー連盟(FIFA)に提出する期限で、最終登録メンバーの提出期限は31日なのだが、いきなりその23人を発表した。「故障者が出ない限りこのメンバーでW杯を戦う」(チチ監督)のである。

結論からいうと、サプライズはなかった。

8日のフランス杯決勝で右SBダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン)が右膝の靱帯を損傷して全治約6カ月の診断を下され、招集外となることが11日に発表された。これまでDアウベスの控えだったダニーロ(マンチェスター・シティー)とファグネル(コリンチャンス)が招集された。

現時点のレギュラーは次のようになりそうだ。フォーメーションは4-1―4-1で、GKがアリソン(ローマ)、最終ラインが右からダニーロ、チアゴシウバ(パリSG)、ミランダ(インテル・ミラノ)、マルセロ(レアル・マドリード)、アンカーがカゼミロ(レアル・マドリード)、2列目が右からウィリアン(チェルシー)、パウリーニョ、コウチーニョ(ともにバルセロナ)、ネイマール(パリSG)で1トップがガブリエルジェズス(マンチェスター・シティー)。ただし、この布陣は対戦相手が人数をかけて守ってくることが予想される1次リーグ3試合の場合で、決勝トーナメント以降の強豪相手の試合では2列目のコウチーニョのところに守備力が高いフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティー)が入り、コウチーニョは2列目右サイドに回るのではないか。

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