2018年5月25日(金)

介護の職場、厳選して紹介 未経験者にも安心感

働き方改革
ネット・IT
サービス・食品
2018/5/16 11:30
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 リクルートキャリア(東京・千代田)は、未経験者の介護業界への就職を支援する。専用のウェブサイトを16日に立ち上げ、職場環境が優れた事業者を選んで掲載。事業者と求職者をマッチングするほか、経験者の体験談なども掲載して業界への興味を高める。介護業界の人手不足が深刻度を増すなか、新たな担い手の確保につなげる。

未経験者の担い手育成が急務(開設する専用ウェブサイト)

未経験者の担い手育成が急務(開設する専用ウェブサイト)

 同社が展開する介護情報サービス「HELPMAN JAPAN」のブランドでサイトを開設する。リクルートキャリアが職場の満足度やイメージ調査を実施し、未経験者が定着・活躍しやすいと思われる基準を満たした事業者の施設のみを紹介する。

 一般的な求人サイトのように施設の求人情報を並べて求職者が応募する形は取らない。新サイトでは求職者が応募すると専任アドバイザーが面談し、職場の見学を通じて就職先を決める。

 応募者に年齢制限は設けないが、35歳未満の販売・サービス系の職種希望者が多いとみている。まずは首都圏の1都3県で年間20法人を選定し、50人の採用を目指す。将来は全国に掲載対象の事業者を拡大する考えだ。

 介護労働安定センターによる「介護労働実態調査」によると、介護の仕事を辞めた人は「職場環境」を理由に挙げる声が最も多い。サイトには介護に携わる経験者の仕事の風景のほか、肉体労働が多いなど介護業界に関わる否定的な見方を払拭するためのページも設ける予定。将来はリクルートグループのほかのサービスとの連携も視野に入れる。

 リクルートキャリアは「HELPMAN JAPAN」を通じた介護人材の就職支援を16年に始めた。現在は「リクルートエージェント」で「業種不問」と登録した人を対象に、担当者が1件ずつ電話して介護への転職を案内する。ただ人海戦術に限りがあり、専門サイトを通じて支援する。

 高齢化の進展を受けて介護の現場では人手不足が深刻だ。厚生労働省によると、25年度には必要な人材に対して38万人が足りなくなる見通し。現在の介護人材の就職支援サービスは主に経験者が中心だが、リクルートキャリアは新サイトを通じて新たな担い手の確保を後押ししたい考えだ。

(企業報道部 加藤宏一)

[日経産業新聞 2018年5月16日付]

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