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ドライバー乱調 悩める石川遼に試練の日々
編集委員 吉良幸雄

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2018/5/17 6:30
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「フォアー」。ショットが曲がった際に、ロープ外の観戦ギャラリーに打球事故の注意を喚起する声をどれだけ叫んだだろう。男子ゴルフの国内メジャー初戦、第86回日本プロ選手権(千葉県房総CC房総・東=7324ヤード、パー72)に2年ぶりに出場、2015年日本シリーズJT杯に次ぐメジャー2冠を目指した石川遼(26)。初日に68をマークして4位と好スタートを切りながら、ドライバーショットの乱調が響き、通算3オーバー、34位に沈んだ。

6バーディー、2ボギーで回った第1ラウンドは、パー3を除く14ホールのうち6回フェアウエーをとらえ、フェアウエーキープ率は42.86%。「きょうはティーショットが思った通りの球を打てていた。(悪癖の)プッシュアウトの原因がちょっとわかってきた」と好感触を口にした。国内開幕戦直前の2日間大会、千葉オープン、岐阜オープンを2連勝し、東建ホームメイト杯では2位。ドライバーの精度はそのころに近づいていると手応えをつかんだかに見えたが、一日で暗転した。同キープ率は第2ラウンド以降14.29%(2回)、21.43%(3回)、35.71%(5回)とさえず、4日間平均28.57%。決勝ラウンドに進んだ60選手の中で最下位となり、順位も4位から18位、33位、34位と下降曲線をたどった。

石川はティーショットの安定感を取り戻せなかった=共同

石川はティーショットの安定感を取り戻せなかった=共同

ツアー初開催のコースはフェアウエー幅が平均27~28ヤードで決して狭くない。ラフは70ミリ。さほど深くはないものの芝が太くて立ち、ボールがすっぽり埋まることも。大会主催者である日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は大会前日に「ラフに入れたら0.5打の罰を」と話した。予選ラウンド後には、石川の苦戦にも触れ「残念ながらフェアウエーにいかない人にチャンスはない」。案の定、優勝争いに加わることすらできなかった。日本プロで、石川は今回を含め7回出場し予選落ちが5回。11年の12位を上回ることもできなかった。芝が元気な時期に開催され、ラフが深く難しいコースセッティングの大会で、ドライバーショットが不安定だと傷を負いやすい。

「苦しいけれど目そむけぬ」

致命傷となったのは3日目の17番(457ヤード、パー4)。ドライバーショットは右OBで、打ち直しの第3打もラフに。第4打は硬いグリーンに止まらず奥へ。5オン2パットのトリプルボギーとなり、イーブンパーから3オーバーに落とした。右へのプッシュアウトを嫌がると、左に曲がる。最終日も1番からドライバーショットが左へ飛んで「フォアー」と叫び、ギャラリーの脚に当たった。いいスイングができたときはかなり飛距離も出るが、インパクトで体が開きがちでプッシュアウトに。それを警戒するとフェースがかぶり左へ飛ぶ。代わりに3番ウッドでティーショットを打つ方策もあるだろうが「ドライバーを持たない選択肢はない。14本のクラブのうち不安要素が1本でもあれば、前へ進んでいけない。日本でも勝てないし世界へ行っても通用しない」と石川。曲がるのを怖がらず、自分のスイングをするしかない。「今はそういう時期。苦しいけれど目をそむけずに練習、試合を繰り返すしかない」と覚悟している。アプローチ、パットなどの小技は秀逸だけにドライバーの曲がり幅を抑えられれば、いつでも勝てるだろう。17年10月から取り組み始めたスイング改造はいまだ道半ばで、完成の域に達するには「夏以降になるのでは」。もどかしい思いを抱えながら、試練の日々が続く。

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