白金、供給過剰が拡大 18年需給見通し 英社予想
英貴金属製錬大手ジョンソン・マッセイは14日、プラチナ(白金)が2018年に一段と供給過剰になるとの予想を発表した。鉱山からの供給が伸び悩む一方、自動車触媒や投資需要が大きく減る。供給過剰量は17年の約3.1トンから約9.8トンに広がる見通し。

プラチナは需要の4割をディーゼル車の排ガス触媒向けが占める。主力市場の欧州でディーゼル車は生産台数が減っているほか、1台あたりの使用量も減る傾向にある。投資分野では日本の個人投資家によるプラチナ地金の購入が鈍るほか、世界の上場信託投資(ETF)需要も減ると予想、17年比3割減を見込む。
パラジウムは約7.4トンの供給不足となる見通し。ロシアなど生産国からの供給は増えるが、需要の8割を占めるガソリン車向け需要が過去最高を更新すると予想した。
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