2019年3月24日(日)

帰還するイスラム国戦闘員、世界の脅威に ネットワークの根絶課題に

2018/5/14 16:32
保存
共有
印刷
その他

2014年6月に国家樹立を宣言した過激派組織「イスラム国」(IS)はインターネットを活用した巧みな勧誘で世界中から戦闘員を集めた。ISに合流した外国人は4万人に上るとされる。本拠地のシリアとイラクで劣勢になり、母国に戻るIS戦闘員が増加。ISの活動範囲が広がるとの懸念が強まっている。

中東調査会の高岡豊主席研究員は「ISの戦闘員を多く送り出した国ほど警戒する必要がある」と指摘する。ISに加わった外国人の数は、北アフリカのチュニジアが最大6000人程度と最多。その他には中東や欧州の出身者が多いが、インドネシアからも数百人が参加したとされる。米メディアはこのうち約50人がインドネシアに戻ったと報じた。

16年9月時点で、ハリス米太平洋軍司令官は、ISが「アジア太平洋(での活動)に向けて再編成している」と述べ、アジアでの影響力拡大を警戒していた。相次いだテロを機に対策を強化した欧州各国などと比べ、国際連携や取り締まりが手薄なアジアの方がISなどが浸透しやすい面があるのは否めない。

ISに1カ国単位で対応するのは難しい。アジアでも、テロ資金や武器売買などネットワークの根絶に向けた国際的な枠組みの強化が急務だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報