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資生堂の時価総額、初の3兆円超え 中国人需要取り込む
魚谷社長の構造改革も進展

2018/5/14 20:30
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 資生堂の株式時価総額が14日、初めて3兆円を超えた。1949年上場の同社株の時価総額が初めて2兆円を超えたのは17年11月。この半年でさらに1兆円増え、急成長ぶりが際立つ。

 14日の資生堂株は一時、前週末比1197円(17%)高い8405円まで上昇。約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。11日に発表した好決算を評価した買いが入った。同水準での時価総額は3兆3620億円。消費財関連企業としてはJT(約6兆円)やファーストリテイリング(約5兆1000億円)、花王(約3兆8000億円)に次ぐ規模に成長した。

 高成長の背景にあるのがインバウンド(訪日外国人)需要だ。1~3月期のインバウンド売上高は前年同期比40%増と好調が続く。さらに資生堂は高品質な日本の化粧品を求める中国人に対し、帰国後や他国旅行時も需要を喚起する施策を実施。日本や中国国内に加えて、免税店での販売が同時並行で成長している。

 14年に就任した「プロ経営者」魚谷雅彦社長による構造改革も実を結んでいる。乱立していたブランドを厳選するとともにマーケティング費用を集中投下。販売効率が向上した。世界6つの地域本社に商品開発や販促を主導させ、各地の需要動向への対応力も増した。

 世界の同業他社を見渡すと、11日時点で仏ロレアルの時価総額は14兆7000億円、米エスティーローダーが5兆6000億円と資生堂とは開きがある。「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指す資生堂は今後、課題である欧米事業の立て直しや電子商取引(EC)の強化などを確実に進める必要がある。

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