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気になる重いランドセル 姿勢にも走りにも影響
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2018/5/16 6:30
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子どものランニング教室では走ること以外に、バレーボールで使うようなボールを投げる、捕るといった要素も取り入れています。うまくボールを投げられない、キャッチできない子が増えているのは確かです。その中でも最近感じている傾向は、腕を大きく後ろへ引けないことです。この問題はランニングで腕を引けない、腕振りのエネルギーを足運びに生かせない事態と密接に関わってきます。今回はこのあたりについて考えていきたいと思います。

なぜ腕を大きく引けないのか

腕を大きく後ろへ引けない子どもたちが増えているようだ

腕を大きく後ろへ引けない子どもたちが増えているようだ

腕を大きく引けないことについて考えたきっかけは、小学4、5年生でも左右どちらかの手で投げることができず、両手でぎこちなく投げる子がいたことです。どうしてなのか、その原因を探るために注意深く観察をし、たどり着いた結論は以下のようなものです。

・体の前側は、鎖骨周り、肋骨あたりも含めて硬い

・体の後ろ側は、肩甲骨周りに背中と全般的に硬い

こんなふうに上体ががんじがらめになっていました。体の垂直の線より後ろ方向に腕を引きにくいため、バレーボールで使うような大きさのボールを片手では保持できず、両手で持たざるを得なくなるのです。

片手投げができる子でも腕を大きくは引けない。投げ方を習っている子でも手先のスナップ動作に興味が向いていて、肝心な腕の付け根が固まっているケースが少なくない。そんな印象を受けます。

腕の付け根部分の硬さをチェックする方法があります。あおむけに寝ます。両腕を伸ばしたまま、耳の近くで万歳してみてください。腕が浮くことなく床につくようでしたら大丈夫です。腕が浮いてしまう人は、前述した部分が硬くなっています。

クラブの練習会のウオームアップでは、あおむけに寝て、上記と同じ体勢で深呼吸をします。万歳をしているだけで体の前面が伸ばされ、腹筋のテンションが増して意識しやすくなります。伸ばされているものを、今度は縮める。腹筋を収縮させながら息を深く吐く感覚を研ぎ澄ますのに効果的です。

あおむけストレッチでは体の前面が伸ばされ、腹筋のテンションを意識しやすくなる

あおむけストレッチでは体の前面が伸ばされ、腹筋のテンションを意識しやすくなる

ボールを投げる際にはピッチャーの投球モーションのように、肩甲骨が後ろに外れるような形で二の腕と肘を引きます。この「ため」をつくった状態から、腕を前へとスイングします。もちろん腕だけではなく、体幹部分と股関節を連携させ、胴体と腕で「C」のラインを描きます。ある講習会でやり投げの先生に教わったのが、この「C」ラインをつくる2人組ストレッチです。

正面を向き、ボールをリリースする直前のモーションで指の先を、補助する人の指先とかみ合わせます。投げたいけれど引っかかっていて動かない。力が釣り合った状態です。腹筋や胸の筋肉を伸縮させて投げようとすることでストレッチになります。

このあたりが緩んでくると、腕を後ろに引きやすくなります。片手でボールを投げられるきっかけになると思います。ランニング時には、しなやかに力強く腕を振れるようになるのではないかと思います。

プロ野球投手のクセ

ピッチャーが球種のクセを見抜かれてしまった話を聞きました。その区別のポイントはどこだったかというと、2桁の背番号の間にシワが寄るか寄らないかだったそうです。ラジオで解説の方が話をされていました。ユニホームにシワが寄るくらいに肩甲骨が動いている。背骨を中心軸として、体の左右をやわらかく使い分けての投球パフォーマンスなのだろうと思いました。

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