2019年9月23日(月)

工学部の組織編成を柔軟に AI・データ人材育成
文科省が「課程」設置促す

2018/5/13 20:29
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人工知能(AI)やビッグデータの活用といった技術革新に対応できる工学系人材を育てるため、文部科学省は大学の設置基準を改正し、工学部内の組織をより柔軟に編成できるようにする方針を決めた。縦割りになりやすい学科より柔軟に運用できる「課程」の設置を促す。産業界から要請が強い工学分野で先陣を切り、ほかの分野にも波及させたい考えだ。

工学系の高等教育については、文科省の有識者会議が2017年1月に議論を開始。文科省は議論を踏まえた大学設置基準の改正案を中央教育審議会に諮ったうえで、6月にも施行し、19年度から運用する計画だ。

工学部は「機械工学」「電気工学」といった伝統的な学科編成で1つの分野を深く学ばせ、専門家を育ててきた。一方でAIをはじめとした新技術が飛躍的に進歩し、従来の学科では対応しにくくなっている。

学科の新設や再編などで対応することもできるが、学科ごとに学生の定員を定め、学生数に応じた教員を置く必要がある。

改正案は学科の代わりに課程を置く場合、学部単位で学生の定員を定め、それに応じた教員の必要数を満たせばよいことを明確にする。このため課程の設置はより柔軟になり、教員も課程をまたいで教育することができる。

大学院についても、同様の仕組みを取り入れる。さらに有識者会議が提言した学部・修士でカリキュラムに連続性をもたせる「6年一貫性」の導入も可能だとする方針。卒論をなくすなどして修論に重点を置いたり、学部で履修した内容を大学院では省いたりする取り組みを促す。

6年一貫性によってカリキュラムに余裕が出た場合は、工学以外の専攻分野を学んだり、実務的経験を積んだりできるようにする。授業は工学以外の学部の教員や、実務経験者らが担当できるとし、産業分野で幅広く活躍できる人材づくりに生かす狙いだ。

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