2019年5月20日(月)

就活生が後悔する? 「成績重視」の逆回転
お悩み解決!就活探偵団2019

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2018/5/16 6:30
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大学成績センターを利用している企業は今のところ大手企業が多い。三菱商事は就活生に対し、エントリーシート(ES)の提出と同時に、大学成績センターへの登録も求めている。採用担当者は「成績だけで合否を判断することはない」というが、選考材料のひとつとして重視している。

成績に加えて履修科目も重要な意味を持つ。

アクサ生命保険は19年卒向けから大学成績センターを利用し始めた。2次面接に進む全ての学生に登録を促している。同社の採用担当者は「数理学関連など専門性の高い履修に注目している」と明かす。保険料の算定やリスク分析などを担う「クオンツ」「アクチュアリ」といった専門職の候補を採用する際に、参考にしているという。

また、広告大手の東急エージェンシーの担当者は「専門科目だけでなく、必修科目にも注目している。就職したら興味がある仕事だけをやるわけではない。興味がない分野についてもきちんと向き合える人かどうかを確認したい」と話している。

最近はカタカナ語の新設学部も増え、学部名だけでは学生が何を学んだかが分かりにくいことも多い。データベースを活用すれば、履修科目から学生を検索し、企業が希望する学問傾向の学生に白羽の矢を立てることも可能になりそうだ。

■逆指名のマッチングも

企業が学生を評価する「物差し」が変わってきた?(大阪市、3月の説明会)

企業が学生を評価する「物差し」が変わってきた?(大阪市、3月の説明会)

一方、企業と就活生を履修科目や成績でマッチングする新たな試みもある。18年4月にサービスが始まった「リシュ活」だ。企業が求める条件に合う学生を選び出し、「ぜひうちに来てほしい」とスカウトできる。

採用支援会社のパフ(東京・千代田)を中心にマイナビ(東京・千代田)やディスコ(東京・文京)など人材会社24社が加盟するコンソーシアムが運営。成績情報センターもデータベースの利用で協力している。

売り手市場だけに、学生はつい興味のある企業にのみ目が向きがちだ。しかし、自分の履修科目や成績を踏まえた「適材適所」のオファーであれば、興味がなかった企業からの誘いにも意気に感じるかもしれない。

リシュ活は「本格的な運用は20年卒向けから」(パフの保坂光江氏)というが、サイトには現在700社が参加。自分の履修履歴と一致度が高い先輩社員の情報を閲覧できるサービスもある。学生が大学で学んだことを基点に企業選びをする参考にもなりそうだ。

こうした動きを大学側も「真面目に取り組んだ学生が評価されるなら活用されるべきだ」(都内私大のキャリアセンター)などと好意的に受けとめている。ただ大学関係者の中には「成績が低い科目について、その理由を説明できるようにする必要があるかも」と言った声も聞かれた。成績重視の流れが広がれば、就活の傾向と対策も大きく変わるだろう。

(小柳優太)

(就活探偵団・面接道場は水曜掲載になります)

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