マハティール首相、前首相の汚職疑惑「できる限り早く調査」
ナジブ氏、国民戦線の総裁退任

2018/5/12 18:17 (2018/5/12 18:30更新)
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【クアラルンプール=中野貴司】マレーシアのマハティール新首相は12日の記者会見で、ナジブ前首相の汚職疑惑について「必要なデータを集め、できる限り早く調査を進めたい」と述べた。マハティール氏は国外に移るそぶりをみせていたナジブ夫妻を同日、出国禁止とした。前首相の不正行為の責任追及を、腐敗の進んだマレーシア立て直しの象徴と位置づけたい考えだ。

ナジブ氏とその周辺には、政府系ファンド「1MDB」の資金を不正に流用した疑惑が指摘されている。米司法省は45億ドル(約4900億円)以上の資金が横領され、ナジブ氏に近い複数の人物が関わったとみている。ナジブ氏は首相在任中、「アラブの王族から寄付を受けた」などとして疑惑を否定していた。

マハティール氏は「米国やスイス、シンガポールの当局が疑惑を調査している」として、海外当局の調査の進展を踏まえながら新政権としても真相解明を進める方針を強調した。

現地メディアによると、ナジブ氏は12日、57年の独立以来、約60年にわたり政権を担ってきた国民戦線の総裁を辞任した。

マハティール氏は12日、与党になった希望連盟の一角を占める民主行動党のリム・グアンエン書記長を財務相に充てる人事を決めた。内務相、国防相も発表したが、発表は3閣僚にとどまり、希望連盟内の調整に手間取っていることをうかがわせた。マハティール氏は「2、3週間以内に全閣僚を選任する」と述べた。

新政権の経験不足を補うため、2000年から16年までマレーシア中央銀行の総裁を務めたゼティ・アクタル・アジズ氏らを顧問に迎えることも明らかにした。

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