2018年8月16日(木)

米、薬価下げへ規制緩和 製薬会社に競争促す

2018/5/12 8:17
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 【ワシントン=鳳山太成、ニューヨーク=伴百江】トランプ米大統領は11日、米国の薬価引き下げ策を発表した。後発薬の活用や規制緩和などで製薬企業の価格競争を促す。薬価が低く抑えられている外国は米国の製薬会社の開発費を公正に負担していないとして是正を求めるという。ただ大きな薬価引き下げにつながるとの見方は乏しく、演説後に米製薬大手の株価は軒並み上昇した。

 トランプ氏はホワイトハウスの演説で製薬会社や保険会社について「米国人の消費者を犠牲にして大もうけしている」と強く批判した。

 米国の薬価が高いのは、関連業界がロビー活動を通じ、価格競争があまり働かないような現在の医療制度を維持しているためだと指摘。規制緩和により価格競争を後押しすると強調した。

 さらに「世界的なただ乗りはもう終わりだ。外国にはもうだまされない」と貿易相手国に批判の矛先を向けた。米国が開発した医薬品を米国人が高く購入し、外国では安く売られている現状を見直すようライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に指示した。

 トランプ氏は大統領就任前から薬価の引き下げに意欲をみせてきた。高齢者向け公的医療保険「メディケア」で使われる医薬品の価格交渉などを通じて大幅な引き下げを求めてきたが、今回発表した政策は小幅にとどまったとの見方が多い。

 11日の米株式市場ではこうした見方が広がり、これまで軟調に推移していた医薬品関連の株価が反発した。製薬大手イーライ・リリー、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、薬局チェーン大手CVSヘルスなどが軒並み上昇。薬品関連株指数をベースにした上場投資信託(ETF)のSPDR・S&PファーマスーティカルズETFなども急伸した。

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