新橋駅前で女子高生7人倒れる 過呼吸、全員が軽症
11日午後4時20分ごろ、東京都港区のJR新橋駅前で「体調不良を訴えている高校生がいる」と東京消防庁や警視庁愛宕署に通報があった。同庁や愛宕署によると、女子高校生7人が体調不良を訴えて倒れており、病院に搬送された。いずれも軽症で意識はあるという。

同署は、精神的な不安や極度の緊張状態などが原因で過呼吸の状態になる「過換気症候群」とみて調べている。
同署などによると、7人はいずれも横浜市内の県立高校に通う高校2年生。同校の生徒約340人と引率の教員10人が遠足で都内を訪れ、JR新橋駅前の広場に集合していた。複数の生徒が集合時間に遅れたため、教員が注意していたところ、遅れた生徒を含む7人が過呼吸になり次々と倒れたという。
過換気症候群は若い女性に多くみられ、過呼吸に続いて手足のしびれや動悸(どうき)、失神などが引き起こされる。発作が起きた場合は、ゆっくりと落ち着いて呼吸したり、紙袋を使って呼吸したりすると落ち着く例が多いという。
過去にも2010年に大阪市の中学校で女子生徒7人が同症候群で病院に搬送された。13年にも兵庫県で女子高校生18人が同症候群とみられる症状で搬送されている。