2018年9月24日(月)

進む米IT・金融の接近 アップルとゴールドマン

フィンテック
2018/5/11 18:00
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 米アップルが米金融大手ゴールドマン・サックスと提携し、クレジットカード事業を検討していることが分かった。2019年の早い時期にカードの発行を始める見通し。アップルのモバイル決済サービス「アップルペイ」のブランドで、サービスの利用増につなげる狙いがあるとみられる。強い顧客基盤を持つIT(情報技術)大手が金融事業を拡大する動きが広がる可能性がある。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が10日、報じた。アップルはスマートフォン(スマホ)「iPhone」のみに頼らない事業構造の構築を急いでいる。アプリを販売する「アップストア」、定額制の音楽配信「アップルミュージック」、アップルペイなどに広げ、18年1~3月期はサービス事業の売上高が1兆円を超えた。

 アップルは英バークレイズとクレジットカードで提携済み。WSJはアップルがバークレイズとの提携を解消し、新たにゴールドマンと組むと報じている。ゴールドマンにとってトレーディング業務は好不調の波が激しい。小口金融に力を入れたい思惑があったようだ。ポイントの付与などカード所持者の特典などは不明だが、協業関係を深めていく可能性がある。

 アップルやアマゾン・ドット・コム、グーグルといった米国の「プラットフォーマー」は強い顧客基盤を持つ。個人の消費動向などのデータを集めることも多い。自社製品やサービスの販売拡大に向け、消費者と密接な関係を築けるカードを含む金融事業を強化するのは自然な流れといえる。

 プラットフォーマーは既存の金融機関にとっては潜在的な脅威だが、当面は提携相手として「共生」を試みる動きが出ている。アマゾンとJPモルガン・チェースは「預金口座に似たサービス」を検討している。今後、ITと金融大手の融和が広がりそうだ。

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