2018年5月28日(月)

OSG元社員に有罪判決 営業秘密持ち出し事件

中部
社会
2018/5/11 12:18
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 切削工具大手「OSG」(愛知県豊川市)の営業秘密を持ち出したとして、不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の罪に問われた元社員、花見和敏被告(62)の判決が11日、名古屋地裁豊橋支部であった。明日利佳裁判官は「OSGの信頼を裏切る悪質な犯行だ」として、懲役2年、執行猶予4年、罰金50万円(求刑懲役2年、罰金50万円)を言い渡した。

 明日裁判官は判決理由で、花見被告が将来の独立時や同業者から情報提供を求められた際に役立てるために「競合他社に利益をもたらし得る主力製品の重要なデータを持ち出した」と指摘。その上で、OSGに実質的な損害が生じた証拠がないとして、執行猶予付き判決が相当とした。

 判決によると、花見被告は2017年2月、不正に利益を得る目的で業務用パソコンでOSGのデータベースにアクセスし、ねじ穴を加工する工具「タップ」の設計図面データなど141件を私用のハードディスクに複製して持ち出した。

 花見被告は公判で起訴内容を認め、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。

 事件当時、花見被告は研究開発部門で製品素材を研究していた。17年2月にOSGの社内調査で不正なデータの持ち出しが発覚し、同年6月に懲戒解雇された。

 OSGは工作機械に取り付けて金属を削る切削工具の大手。1938年設立で、東証1部と名証1部に上場している。

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