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豊島逸夫の金のつぶやき

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NYで感じる日本株への風向き

2018/5/11 10:15
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フォローの風がそろそろ吹き始めた、と言えようか。

今回のニューヨーク出張で18社のヘッジファンド・年金基金を個別訪問して感じている風向きである。

総じて、米国株のオーバーウエートと外国株のアンダーウエートを修正する動きが顕在化しつつあり、受け皿として欧州株と日本株が浮上している。米利上げのとばっちりで資金流出加速が懸念される新興国の株式にはさすがに手を出せないタイミングだ。

そこで日本株が検討対象となり、出身母体を共有する「同窓会仲間」からレクチャーの依頼が来たわけだ。独立系ゆえの本音が聞きたいと言う。日本株担当でもなく知日派と接点もない「外国人投資家」がいかに多いか、あらためて感じさせられる。

時折この種の依頼が舞い込むのだが、過去はおおむね数カ月後に「ガイジン投資家の日本株買い」が始まっていた。そもそも、彼らに日本株への興味がなければ、わざわざニューヨークに招かれるはずもない。

北朝鮮リスクは年内めどという条件つきながら一定の軽減が期待できるので、日本株にまとわりついてきたモヤモヤ感がやや晴れつつある。

ミスターアベ(安倍晋三首相)より日銀(BOJ)のミスタークロダ(黒田東彦総裁)のほうに興味があるようで、BOJの出口戦略の議論は頻繁に出てくる。「米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)に次いでBOJが数カ月以内に出口へ動くというが」と切迫感を持って問われると、こちらのほうがビックリする。それは2019年の話だろう、と答えると意外と言いたげな表情を見せたりする。それほどに欧米市場では「次は日銀」との先走り観測が根強い。日本株保有の賞味期限にかかわることゆえにかなり詳細に聞かれる。彼らの日本株への本気度の裏返しとも読める。

日銀の日本株の上場投資信託(ETF)保有残高が24兆円ほどあると話すと、「オー、ゴッド」と驚きを隠さない。話には聞いていたが、そこまで膨らんだか、との反応である。彼らの感覚では中央銀行の巨額株式保有は禁じ手だ。「後始末はどうするのか」「株式市場への影響は」など質問は尽きない。筆者は「19年以降にミスタークロダから、なんらかの言及があろう。購入額目途(各年)未達によるステルス・テーパリング(ひそかに進める緩和縮小)の可能性もある」「その場合は日本株への影響も避けがたい」などと答えている。

日本の政権スキャンダルについて詳細に説明しても、日本株保有の阻害要因となるほどの懸念は彼らから感じられない。トランプ大統領の過去の女性関係が日々大きな話題となっているのでスキャンダル慣れしている。そこまで心配したら、どこの国の株も買えない、との本音が透ける。

個別銘柄について子細は書けないが、かなり調べたうえでの質問が多かった。

出番に備える米大リーグの大谷・田中投手らのウオーミングアップの様子をテレビで見るにつけ、いずれ外国人投資家マネーのローテーションが日本株にまわってくることを実感している。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
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