2018年9月20日(木)

シンガポールで米朝会談 歴史的対面の舞台演出
中立性、移動などを考慮

2018/5/11 0:55
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 【ソウル=鈴木壮太郎、シンガポール=谷繭子】米朝首脳会談が6月12日、シンガポールで開催されることが決まった。歴史的和解の舞台を演出するため、開催候補地には韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店をはじめ複数の都市が挙がっていた。最終的には第三国で中立性が高く、北朝鮮からも移動が容易なことなどが考慮されたもようだ。

 開催地には板門店のほか、北朝鮮側が求めていたとされた平壌やモンゴルのウランバートル、スイスのジュネーブなども検討されていた。

 最終的に決まったシンガポールは「誠実な仲介者」を自称し、関係各国との等距離外交を志向してきた国として知られる。その中立性から、歴史的な会談の舞台となってきた。記憶に新しいのは2015年11月、中国と台湾の首脳会談だ。

 米国と北朝鮮がともに同地には大使館を構え、2008年には北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米朝代表による2国間会談の舞台にもなった。シンガポールは米国、北朝鮮とも友好的な関係を保っており、開催地としてふさわしいと判断したとみられる。

 北朝鮮からシンガポールまでは空路で移動する必要があるが、第三国として候補に挙がった開催地の中では比較的北朝鮮から移動距離が短い。金正恩氏が7~8日に就任後初の空路での中国・大連入りし、中朝首脳会談に臨んだのもシンガポール開催を念頭に置いたものとの見方もある。

 シンガポールは警備体制に定評があり、会談が安全に実施できることも重要な要因になったようだ。豊富な国際会議の経験から、宿泊施設や交通などのインフラも充実している。とりわけ米国がシンガポールでの開催を求め、北朝鮮も外交関係がある同国での開催を受け入れた。

 一方、当初5月末までとされていた開催日程は調整の結果、6月にずれ込んだ。非核化の手法などを巡る双方の立場の開きがぎりぎりまで残っていたとの見方がある。6月12日という日程は、6月8~9日にカナダで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議直後のタイミングだ。トランプ米大統領は主要国のトップが一堂に会するG7の場で米朝会談への対応方針を説明。合意を取り付けた上で金正恩氏との直談判に臨む狙いがあるとみられる。

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