2019年6月19日(水)

ネット裏から

フォローする

オリックス、腰据えてチーム強化と人気回復を
スポーツライター 浜田昭八

(1/2ページ)
2018/5/13 6:30
保存
共有
印刷
その他

近鉄バファローズ―南海ホークス戦が再現された。OB戦ではない。現役選手による、れっきとした公式戦である。「関西クラシック」と銘打ったゴールデンウイークのイベントとして、オリックス―ソフトバンク戦で両軍が"先祖"の復刻ユニホームを着て戦ったのだ。

「いてまえ(やっちまえ)打線」を誇示していた当時の両袖が赤い近鉄のユニホームが京セラドームのグラウンドに踊った。岡本太郎がデザインした猛牛の球団旗もよみがえった。南海のグリーンが基調のユニホームも鮮やかだ。灰田勝彦が歌う球団歌も流れ、オールドファンを喜ばせた。

両袖が赤い近鉄のユニホームが京セラドームのグラウンドに踊った=共同

両袖が赤い近鉄のユニホームが京セラドームのグラウンドに踊った=共同

オリックスは2013年から、この時期に同じ催しを行っている。今年はソフトバンク戦のあとの西武戦でも、優勝争いの常連だったころの阪急ブレーブスの復刻ユニホームを着用した。元エース山田久志、世界の盗塁王福本豊が始球式に登場した。相手の西武も歩調を合わせて、日本一に何度も輝いた00年代初めのユニホームで臨んだ。

人気はずっと阪神の"一人勝ち"

かつて関西には4球団が存在した。セ・リーグの阪神、パ・リーグの南海、阪急、近鉄である。親会社がそろって電鉄会社だったので、関西球界は「電鉄リーグ」と呼ばれた。野球の成績は別として、人気はずっと阪神の"一人勝ち"。いろいろと複雑な経過があり、今では阪神と、阪急を譲り受けたオリックスの2球団が生き残っている。

これで適正な興行規模になったとみられたが、こと人気に関しては相変わらず阪神の独走状態だ。観客動員で苦闘するオリックスの姿は「行列のできる人気飲食店に隣接している同業者」に例えられる。チームづくりに工夫をこらし、涙ぐましい営業努力を重ねているが、甲子園の盛況に遠く及ばない。

阪神とオリックスとでは、メディアの扱いに大差がある。積年の差が積もり積もって、オリックスが阪神の人気に追いつき、追い越すには何十年もかかるほどの状態になった。阪神を取り巻く取材陣の数は米大リーグのニューヨーク・ヤンキースや欧州サッカーのレアル・マドリードなどをしのぐほどだ。

なにより寂しいのは阪急、近鉄OBの中で数少ない人気解説者の山田、福本、鈴木啓示、大石大二郎らが、阪神の試合ばかりに起用されていることだ。諸氏も後輩勢の動向が気にならぬことはないだろう。臨時コーチを務め、営業の催しに協力もしている。だが、メディアの需要が阪神に偏っていているので、個人の力ではどうしようもない。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

17年ドラフト会議

電子版トップスポーツトップ

ネット裏から 一覧

フォローする
適時打を放ち、ヤクルトの一塁手村上(右)と笑顔で話す日本ハム・清宮。2年目の若手が存在感を見せた3連戦だった=共同共同

 「最近は巨人より広島の方がファンを連れてきてくれる」と、阪神球団の幹部から聞いたのは2年ほど前だった。確かに、広島を迎えたときの甲子園はカープ色に染まる。真っ赤な広島のレプリカユニホームを着たファン …続き (6/9)

7日のタイガース戦で昨年9月30日以来の戦列復帰を果たしたエンゼルス・大谷翔平=共同共同

 エンゼルス・大谷翔平の戦列復帰戦を連日テレビ観戦して、日本人大リーガー第1号だった村上雅則の話を思い出した。日米の野球を取り巻く状況に違いはあるが、あのころと今とでは大リーグに対する野球ファン、メデ …続き (5/12)

オリックス戦の九回から捕手を務めた楽天・銀次。4イニングをミスなく務め、引き分けに持ち込んだ=共同共同

 捕手がいなくなったので試合ができないとなると、没収試合が宣告されて0―9の負けになる。ほかのポジションなら専門外の代役を起用できるが、捕手に関しては難しい。ケガを恐れてだれもやりたがらないし、首脳陣 …続き (4/14)

ハイライト・スポーツ

[PR]