2019年2月23日(土)

セブン、「ネットコンビニ」展開 店舗の商品をスマホで注文

2018/5/10 16:18
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セブン―イレブン・ジャパンは10日、店舗で販売する商品をスマートフォン(スマホ)から注文できるサービス戦略を発表した。注文から最短2時間で自宅など指定した場所で受け取ることができる。コンビニエンスストアでは初のサービスで、アマゾンジャパン(東京・目黒)などの参入で伸びが見込まれる食の宅配需要を取り込む。

「ネットコンビニ」と呼ぶサービスを、2017年10月に北海道小樽市などの25店で始めていた。効果が見込めたことから、エリアを拡大する。19年8月までに北海道内の全約1000店で展開し、同年9月以降に順次、全国の2万店超に拡大する計画だ。

利用者はスマホで届け先や店舗を選択し、コンビニで扱うおにぎりや弁当など2800品から商品を注文できる。注文は24時間可能だ。

10日開いた説明会で古屋一樹社長は「2万店で2800品をすぐに届けられるサービスは、リアル店舗を持つセブンにしかできない」と話した。店舗での販売だけでなく配送も手掛けることで、「自宅を離れられない」「2時間後に商品が欲しい」といった消費者のニーズに対応。利便性を高める。

配送は17年に業務提携したセイノーホールディングス子会社が手掛ける。利用者の注文を受けると、エリアを巡回する同社の配送車が店舗に商品を取りに行き、自宅などに届ける仕組みだ。1回の注文は千円以上とし、配送料は216円。3千円以上の購入で配送は無料とする。ドライバーは近隣に住む女性などを採用する計画で「全国展開も問題ない」(古屋社長)という。

食品スーパー大手各社は店舗で売る商品を自宅まで届ける「ネットスーパー」を展開するが、コンビニ大手で店舗の商品を配送するサービスは初めて。セブンも00年から食品の宅配サービス「セブンミール」を展開するが、扱う商品はセブンミール専用の日替わり弁当が主力で、店頭で売る商品は一部しか配送に対応していなかった。

食の宅配には参入が相次ぐ。アマゾンジャパンは17年4月、生鮮食品のインターネット宅配「アマゾンフレッシュ」を始めた。国内ネット通販大手の楽天も米ウォルマート傘下の西友と組んでネットスーパーの展開を始める計画だ。

米アマゾン・ドット・コムなどのネット通販が伸長し、実店舗を介さない消費が広がりをみせる。ネット勢の伸びは消費者に身近な小売店だったコンビニの客足にも影響があるとみられる。2万店超の店舗網を持つセブンが各家庭まで荷物を届ける「ラストワンマイル」の配送にも乗り出すことで、実店舗とネット勢の競合もより激しくなりそうだ。

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