NYで復興支援の合唱祭 震災被災地にエール
【ニューヨーク=共同】東日本大震災の被災地にエールを送ろうと、日米両国の合唱団が9日夜(日本時間10日午前)、米ニューヨークの音楽の殿堂カーネギーホールで合唱フェスティバルを開催した。被災地の福島県からも「福島CF合唱団」が参加し「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」を披露した。

日本からは計4団体が参加し、「KIZUNA」(愛知・岐阜両県)は復興支援の曲「群青」、「ひろ」(福岡県)は「さくらさくら」、「ひびき」(東京都・神奈川県)は「花」をそれぞれ合唱した。
米国人の少年少女でつくるニューヨークの合唱グループ「YPC」などと一緒に全員で復興支援ソング「花は咲く」を披露すると、観客の大きな拍手に包まれた。
終演後、福島CF合唱団の団長、宍戸千佳子さん(65)は「震災を忘れないでほしいという気持ちや元気に頑張っているというメッセージを伝えられたと思う」と話した。指揮を務めた高麗正宣さんは「良い演奏ができた」とほっとした表情を見せた。
フェスティバルは被災地支援と日米親善を目的に開かれ、今年は6回目。