2019年6月27日(木)

柳瀬氏「記憶ない」一転 「首相案件」火消し答弁
加計問題で参考人招致 首相の指示を強く否定

2018/5/10 11:53 (2018/5/10 13:24更新)
保存
共有
印刷
その他

柳瀬唯夫・経済産業審議官が首相秘書官だった2015年4月に首相官邸で学校法人「加計学園」関係者らと面会したことを認めた。「記憶がない」と答弁していた愛媛県今治市職員らとの面会は明言せず、矛盾を回避した柳瀬氏。「加計ありきだったのでは」と追及する野党議員に「『首相案件』は私の発言として違和感がある」と述べ、首相の関与は否定した。

参考人招致で答弁のため挙手する柳瀬元首相秘書官(10日午前、国会内)

参考人招致で答弁のため挙手する柳瀬元首相秘書官(10日午前、国会内)

「加計学園の事務局の方から面会の申し入れがあり、(15年)4月2日だったと思うが面会した」。柳瀬氏は最初に質問に立った自民党議員に対し、手元の紙に目を落としてよどみなく答え、面会を認めた。

ただ17年7月の国会答弁で追及され、「お会いした記憶はございません」としていた今治市の職員らとの面会。10日の答弁でも「(手元に)名刺はない」「10人近くの同席者の中に愛媛県や今治市の方たちがいらっしゃったのかもしれない」と明言を避けた。

柳瀬氏は面会で主にやりとりをしたのは加計学園関係者と説明。今治市の職員らとの面会を「記憶がない」と繰り返したことについて「定かな記憶がないのに、必ずお会いしたとか、絶対お会いしていないとか、いずれの場合もうそになると思った」と釈明した。

一方で当時の答弁について「国会審議に大変なご迷惑をおかけし誠に申し訳ない」と謝罪した。

愛媛県職員が作成した文書に柳瀬氏が「首相案件」との発言をしたとの記述があることについては、当時の自らの発言内容を詳細に語った上で「首相案件と申し上げることはない」「趣旨として違う形で伝わった」などと火消しの答弁を繰り返した。

加計学園関係者との面会について「特別扱いではないか」との追及には「政府の外の方からのアポイントには時間が許す限り会うよう心がけていた。秘書官時代に断ったことはない」と強調する一方、「国家戦略特区の関係で会った民間の方は加計学園だけ」と答弁した。

手元の紙を見ながら淡々と新たな事実を語る柳瀬氏。「なぜもっと早く答弁しなかったのか」と問われると「ご質問いただいたことに一つ一つお答えしてきた結果、全体像が見えなくなり、国民の皆様に大変分かりづらくなった」と説明した。

安倍晋三首相と加計学園理事長についても柳瀬氏は「友人関係とは認識していた」としつつ、面会の事実について一切報告していなかったと主張。野党議員からは「ありえない」「首相秘書官失格だ」などと厳しいヤジが飛んだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報