2018年5月28日(月)

武田社長「グローバルなバイオ医薬品のリーダーに」
シャイアー買収会見 一問一答

ヘルスケア
2018/5/9 17:14
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 武田薬品工業は9日、アイルランド製薬大手シャイアーの買収について東京本社で記者会見した。クリストフ・ウェバー社長(51)は消化器やがん、中枢神経など自社の重点分野にシャイアーが強みを持つ希少疾患などを加えることで「グローバルなバイオ医薬品のリーダーになれる」と強調した。主な一問一答は次の通り。

記者会見する武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長(9日午後、東京都中央区)

 ――シャイアーの強みを武田の戦略に、どう生かしますか。

 「シャイアーの希少疾患事業は革新性が高い。武田も新薬候補のうち3分の1が優先審査を受けられる希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されるなど、革新性が高い治療薬に注力している。シャイアーが強化している遺伝子治療は急速に進化しており、さらに多くの疾患の研究に役立つ。全社的には研究開発の生産性が上がる」

 ――世界製薬トップ10に入ることになります。

 「ランキングは重要でないが、世界の製薬企業と戦うために重点領域で革新的な治療法を生み出したい。そのためには技術と質の良いマネジメント、企業規模が必要だ」

 ――両社で事前に経営理念などの擦り合わせはしましたか。

 「武田の価値は患者第一の理念や誠実さだ。シャイアーも希少疾患が得意で患者を中心に考え、患者団体との連携も活発だ。別会社にしておくのではなく完全に統合したい。シャイアーはボストンやスイスに拠点を持ち、武田もボストンで確固たるポジションを築いてきた。私は4年以上グローバル企業を運営してきており、きちんと統合できる自信がある」

 ――武田の創薬の生産性は高くないとの評価も受けています。

 「統合後の新会社では研究開発に年間およそ40億ドル(約4400億円)を投資する。協業を始める段階から一定の価値を求められるため、社内研究は重要だ」

 ――買収で財務状況はどうなりますか。

 「純有利子負債のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する倍率は統合段階では4~5倍だが、中期的に2倍のレベルに下げられると自信を持っている」

 ――高給の人材を海外から招き、辞任される事例が続いています。

 「我々の人事戦略は非常に成功しており、経営幹部も安定している。従業員のモチベーションは高い。大きな変化は従業員も理解している。武田のように世界全体の文化と接点があることは非常に重要で、我々の価値はシャイアーにも魅力だ」

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