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カシオ、デジカメ撤退を発表 スマホ台頭で

撤退を発表するカシオ計算機の樫尾和宏社長

カシオ計算機は9日、コンパクトデジカメ事業から撤退すると正式発表した。スマートフォン(スマホ)の普及でデジカメの販売低迷が続いており、2018年3月期のデジカメ事業は2期連続の赤字となった。スマホのカメラ機能が高機能化し、デジカメ単体での回復は難しいと判断した。

1995年に発売した液晶モニター付きデジカメ「QV-10」

「急激に売り上げが落ち込み、これ以上続けても増収は見込めない」。

樫尾和宏社長は同日、都内で開いた決算会見でこう話した。消費者向けコンパクトデジカメの生産は外部に委託しており工場の閉鎖などはないが、事業撤退費などの特別損失を計上した。

18年3月期のデジカメ事業の売上高は前の期比34%減の123億円、最終赤字は5億円から49億円に膨らんだ。一般消費者向けのデジカメは撤退するが、スポーツ用など業務用デジカメの開発は継続し、カメラ技術を生かした新たな事業の創出を目指す。

カシオは1995年に一般消費者向けで世界で初めて液晶モニター付きデジカメ「QV-10」を発売。その後も最薄サイズや1秒60コマの最速撮影といった独自製品を売り出してきた。樫尾社長は「新しいデジカメを提案してきた自負がある。今後も新しい領域の製品を必ず生み出すと約束する」と強調した。

カシオは17年にデジカメと楽器など3つの事業部門を統合し開発資源を集約しており、各部門の要素技術を掛け合わせた新製品を生み出して成長を目指す。

デジカメ市場はスマホの台頭で大幅な縮小が続いている。13年度に全世界で190万台弱だったカシオのデジカメの出荷台数も16年度に67万台まで急減して5億円の赤字になった。17年度は出荷増を狙っていたが、中国で販売が好調だった自撮り機能などが特長の製品もスマホの高機能化で急速に販売が減少。最終的に55万台まで落ち込み赤字が49億円まで増えた。

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