2019年4月26日(金)

北朝鮮非核化へ協力で一致 日中韓首脳会談
日中韓FTA早期妥結も確認

2018/5/9 9:00 (2018/5/9 12:14更新)
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安倍晋三首相は9日午前、都内の迎賓館で中国の李克強(リー・クォーチャン)首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と日中韓首脳会談を開いた。開催は2年半ぶり。北朝鮮の核・ミサイル問題に関する認識を擦り合わせ、朝鮮半島の完全な非核化に向けた3カ国の協力で一致した。日中韓自由貿易協定(FTA)の早期妥結を目指す方針も確認した。

3カ国首脳会談は韓国のソウルで開催した2015年11月以来。3カ国が持ち回りで08年から開き、今回が7回目となる。日本で開催するのは東日本大震災直後の11年5月以来、7年ぶりだ。

安倍首相は冒頭、北朝鮮問題に関し、朝鮮半島の完全な非核化をうたった4月末の南北首脳会談の「板門店宣言」を評価。中朝首脳会談にも触れ中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の働きかけに敬意を表した。そのうえで「北朝鮮の全ての大量破壊兵器とあらゆる弾道ミサイル計画の完全、検証可能かつ不可逆的な方法での廃棄に向け取り組みを進めていくべきだ」と語った。

安倍首相は終了後の共同記者発表で北朝鮮問題について「諸課題の解決に向けて協調して取り組む」と強調。日本人拉致問題への協力を両首脳に呼びかけ理解を得たと表明した。李首相は北朝鮮の非核化の動きを支持し、近く開く米朝首脳会談への期待感を示した。「日朝の対話と会談にも期待する」とも述べた。

文大統領は「朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着、南北関係の改善は、半島だけでなく地域の平和に重要だとの認識をともにした」と話した。3カ国で板門店宣言を支持する特別声明を採択することも明らかにした。

経済では日中韓FTAや東南アジア諸国連合(ASEAN)なども参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期妥結に向けた協力を確認。世界の国内総生産(GDP)の2割を占める日中韓を中心に自由貿易を進め、アジアの経済成長につなげる。

李首相は共同記者発表で「日中韓で自由貿易を支持していくことを見せよう」と保護主義的な動きを強める米国をけん制した。

大気汚染の解決や世界レベルでの気候変動への対応など環境分野の協力についても議論。防災分野では台風や地震、津波などの災害リスクを低減するための経験や技術の共有を推進する。

3カ国の首脳会談は08~12年は毎年開催していたが、日中・日韓関係の冷え込みの影響などで12年以降は3年に1回のペースになった。今回は3カ国の首脳会談を定期的に開催し協力を強めることを改めて確認した。

安倍首相は9日昼、首相官邸で文大統領と個別に会談した。午後には迎賓館で李首相とも会談する。

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