木造天守エレベーターなし 名古屋城復元で市方針

2018/5/8 21:15
保存
共有
印刷
その他

名古屋市が進める名古屋城天守閣の木造復元を巡り、市が木造天守にエレベーターを設置しない方針を固めたことが8日、分かった。エレベーターを設置すると、河村たかし市長が主張する「史実に忠実な復元」ができないと判断した。9日午後に開く有識者会議などを経て、5月中に正式決定する。

6日に閉鎖した鉄筋コンクリート建ての現天守にはエレベーターがあり、5階までなら車いすで見学できた。一方、木造天守について市は昨年11月、江戸時代の姿に復元するとして、エレベーターは設置しない代わりに、階段昇降機「チェアリフト」をバリアフリー対策にする方針を示した。障害者団体などの反発を受け、市役所内で再検討していた。

市は4月、木造天守のバリアフリー対策として(1)エレベーターを置かず新技術で対応(2)4人乗りを内部に設置(3)11人乗りを外部に設置――の3案を提示。さらに検討した結果、4人乗りでは車いすを乗せるスペースが十分確保できないと判断。11人乗りを外部に設置するのは景観に影響があるとし、木造天守にはエレベーターを置かないのが最適だと結論づけた。

市によると、市民からは「史実に忠実な復元をしてほしい」としてエレベーター設置に反対する声が寄せられる一方、「これまでよりバリアフリーの水準が下がる」として設置を求める意見も届いているという。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]