金正恩氏が再び訪中、習近平主席と会談
【北京=高橋哲史】中国国営の新華社は8日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が7~8日に中国遼寧省の大連を訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会ったと伝えた。金委員長は3月下旬に北京を訪問したばかり。立て続けの訪中には、6月上旬までに開く米朝首脳会談を控え、中朝の結束を誇示してトランプ米政権をけん制する思惑がのぞく。
金委員長は空路で大連に入ったもようだ。正恩氏の父である金正日(キム・ジョンイル)氏を含め、北朝鮮の最高指導者は列車を使って外国を訪問するのが慣例だった。航空機の利用は極めてめずらしい。

大連では、中国初の国産空母が近く試験航行をするとみられている。習主席は国産空母を視察するために大連を訪れたとの見方が出ており、それに合わせて金委員長を招待した可能性がある。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。