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無料タクシー19年開始、収益は広告で 福岡のベンチャー

無料で乗れるタクシーが2019年に福岡市に登場する。ベンチャー企業のノモック(福岡市)が運行し、車内で利用者の属性に合わせた広告を流して収益を得る。広告主はサイトの閲覧者の興味や関心に応じて内容を変える「ターゲティング広告」への関心を高めており、その対象としてタクシーも浮上してきた。

タクシー内で広告を流して収益を得る
ノモック(福岡市)の吉田拓巳代表取締役

ターゲティング広告で採算確保

利用者は専用の配車アプリを使えば無料でタクシーを呼び、目的地まで乗ることができる。会員登録時には年齢や性別、趣味などのアンケートに答える必要がある。アンケート結果から利用者を分析し、広告主の意向に添った対象者だけにディスプレー上で広告を流す。行き先など行動パターンのデータも蓄積する。利用回数が増えるほど、利用者の好みに合わせた広告を流せるようにする。

まず福岡を拠点に10台のタクシーを用意し、19年3月にもサービスを開始する。東京五輪が開催される20年をメドに東京や大阪にも進出し、約2000台のタクシーを走らせる計画だ。

ノモックは投資家と企業を仲介する日本クラウドキャピタル(東京・品川)の仲介サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を利用して5000万円の資金を調達する。期間は12~15日。集まった資金はソフトウエアの開発費や車の購入費などに充てる。

創業者の吉田拓巳代表取締役は15歳で映像演出などを手掛けるセブンセンス(福岡市)を起業し、4月にノモックを立ち上げた。吉田氏によるとターゲティング広告の単価は上昇傾向にあり、ワンクリックで400円程度する場合もあるという。今後はインターネット上だけでなくリアルの場でもターゲティング広告が増え、ワンクリックならぬ「ワンルック1000円の時代が到来する」と話す。

(高橋彩)

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