2018年10月23日(火)

深海1万メートルにプラごみ汚染 生態系懸念

2018/5/7 23:08
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レジ袋のような使い捨てプラスチック製品が水深1万メートルを超える場所にまで到達するなど、プラスチックごみの汚染が深海に及んでいるとの調査結果を国連環境計画(UNEP)と日本の海洋研究開発機構のグループが7日までにまとめた。

日本海の水深909メートルの海底で見つかったレジ袋のごみ(矢印)=海洋研究開発機構提供・共同

日本海の水深909メートルの海底で見つかったレジ袋のごみ(矢印)=海洋研究開発機構提供・共同

UNEPは「貴重な深海の生態系に悪影響を与える懸念もある」と警告。各国に使い捨てプラスチック製品の生産や消費の削減を促すとともに、深海を含めた海のプラスチックごみの監視体制を強化することを提案した。

グループは、海洋機構の有人潜水調査船「しんかい6500」などの調査で映像や画像に写ったごみの情報をまとめたデータベースを利用した。1982~2015年に深さ100メートル以上の海で実施された5010回分の調査データを分析し、見つかったごみの数や種類などを集計した。

太平洋やインド洋などで3425個のごみが確認された。種類別ではプラスチックが全体の33%と最も多く、うち89%がペットボトルやレジ袋といった使い捨て製品だった。

プラスチックごみは、最も深いのは日本に近い太平洋・マリアナ海溝の1万898メートルの場所で確認され、北東部太平洋でも深さ4684メートルの深海で見つかった。深い部分ほど使い捨て製品の比率が高い傾向があり、軽いために海流などによって長い距離を運ばれやすいのが要因と考えられた。

日本周辺の深海でプラスチックごみが多く見つかった海域は、生物多様性条約の枠組みなどで重要な生態系が存在すると位置付けられた場所と重なる。深海ではレジ袋が生物に絡みついたり、袋に生物が付着したりしているのも確認された。

調査結果は海洋研究の専門誌に発表した。〔共同〕

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