メジャーリポート

フォローする

大谷と双璧の逸材 メジャーで躍動する若武者
スポーツライター 杉浦大介

(1/2ページ)
2018/5/7 6:30
保存
共有
印刷
その他

米大リーグの新人でエンゼルスの大谷翔平と並ぶプロスペクト(有望株)がいる。ブレーブスのロナルド・アクーニャだ。5月5日(日本時間6日)現在、デビューしてから10試合で13安打、2本塁打、打率3割1分と、フィールドで躍動している。20歳の「期待の星」はこのままスーパースターに成長していくのか。

「正直いって、プレッシャーは全く感じていないよ。契約した当初、僕は大きく期待されたプロスペクトというわけではなかった。そんな僕がここまでこられて気分いい。だからプレッシャーを感じる必要なんかないんだ」

開幕直後のプレーを見たファンは、ベネズエラ出身のスーパールーキーのそんな言葉に納得することだろう。4月25日にメジャーに昇格した若武者は大舞台でも臆することなく活躍を続けている。

その翌26日のレッズ戦。第1打席で早くもメジャー初本塁打を放った。その後も毎試合のように安打を打ち、5月3日のニューヨークでのメッツ戦では451フィート(約137メートル)という特大の一発を左翼席に打ち込んだ。

この打球の初速は時速112マイル(約180キロ)で、2015年に測定が始まってからブレーブスの選手が打った本塁打の中で3番目の速さというすさまじい打球だった。また、デビュー後の8試合で放った13安打はブレーブスの新人としては1961年以降で最多という。

才能への評価、大谷と二分

アクーニャはもともと今季開幕前、大リーグ機構(MLB)の公式ホームページ「MLB.COM」が発表した有望株ランキングで大谷に次ぐ2位に入ったほどの好素材。プロスペクトの評価に定評がある「ベースボール・アメリカ」誌のランキングではアクーニャが1位、大谷は2位で続いた。

「あの坊やはベースボールをするのが大好き。フィールドで楽しんでいて、その場所がどこであろうと関係ない。(メジャーでもマイナーでも)ダイヤモンドとベースは同じだからね。彼は同じようにプレーしているよ」

ブレーブスのブライアン・スニッカー監督が述べる通り、メジャー昇格後のアクーニャにはアジャストメント(適応)の期間は必要なかった。才能だけでなく、新鋭は度胸のよさも証明したといっていいだろう。

攻・走・守に加え、パワーも強肩も兼ね備えた「5ツールプレーヤー」。比較対象として、大谷のチームメートで現役ナンバーワン選手と称されるマイク・トラウトの名前が挙げられるくらいだから、アクーニャの評判の高さがよくわかる。

昨季は3Aで139試合に出場して打率3割2分5厘、21本塁打、44盗塁の成績を残した。今春のプレシーズン戦でも16試合で打率4割3分2厘、4本塁打、4盗塁を記録していたのだから、開幕メジャー入りを果たしても不思議ではなかった。それでも3月下旬にいったんマイナーに送られたのは、メジャー昇格が4月13日以降ならフリーエージェント(FA)権取得が1年先送りされる制度のために違いない。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする
野球殿堂入りの記者会見で笑顔で話すジーター氏=USA TODAYUSA TODAY

 「これだけ多くの人の同意を得られるのは大変なことだ。(満票での選出は)頭にはなかった。選ばれただけでもとても興奮しているし、名誉に思うよ」
 21日、今年の米国野球殿堂入りメンバーに選ばれたデレク・ジ …続き (1/27)

トライアウトに臨むマン。背後にはメジャーのスカウトが陣取る

 普段は、ハードロックが大音響でかかっているトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のメインジム。しかしこの日は音楽が止められ、隣の人と話すにも気を使うほど。選手によっては、これが最後のチャン …続き (1/20)

コール(左)が入団会見で袖を通したヤンキースのピンストライプのユニホームの右胸にはナイキのロゴが入っていた=APAP

 買い物をしようと、ナイキの直営店「ナイキタウン」を訪れたその人は、店に入って商品を見ていると、突然、店員から声をかけられた。
 「○○さんですか?」
 「そうです」とうなずくと、相手がにっこり笑う。
 「 …続き (1/6)

ハイライト・スポーツ

[PR]