2018年8月18日(土)

アレルギー対応の家族食堂 「安心と交流」提供、滋賀

2018/5/6 11:00
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 食物アレルギーがあっても子どもが安心して食事を楽しみ、家族同士も交流できる場を提供しようと、滋賀県の医師や看護師らが卵や小麦などの特定原材料7品目を除去したメニューを考案、低価格で提供する「食堂」の運営を始めた。地域支援の取り組みとして全国に広がる子ども食堂をヒントにしたという。

食物アレルギー対応の料理を頬張る子どもたち(4月28日、滋賀県守山市の福祉保健センター)=共同

 4月28日昼、11組の親子が同県守山市の福祉保健センターの調理室を訪れた。テーブルにニンジンとジャコの炊き込みご飯、豚汁、ピーマンなどの野菜あんかけ豆腐、オレンジの4品。「いただきます」のあいさつを合図に、子どもたちのスプーンが止まらなくなった。

 保育園ではもの静かという大津市の中島隼人ちゃん(3)。料理を頬張りながらおしりを振ったり、じゃれついたりしてはしゃぎ、母親の真理子さん(39)を驚かせた。

 京都市の藤縄美沙子さん(35)は小麦などにアレルギーがある三男の友基ちゃん(2)と参加した。親同士の会話も弾み「悩みを共有できるのはありがたい」。食事後には運営団体「スマイルシード」のスタッフを交えた座談会もあり、保育園での食事の対応などについても情報交換した。

 スマイルシードは、県立小児保健医療センター(守山市)の看護師、笹畑美佐子さんが発起人となり、小児アレルギーの専門医や栄養士らと昨年11月に設立した。

 友達と違う献立の給食に孤立感を抱く子ども。学校などへの説明や安全な食材入手に頭を悩ませる親――。「病院の診療だけでは患者を救えない」ともどかしく感じていた笹畑さんは「地域で見守り、支える」という子ども食堂の考え方に注目。同僚の楠隆医師らと準備を進め、今年1月、患者家族を対象に1回目の「食堂」を開いた。

 3月、4月と続け、5月末、6月末にも福祉保健センターで開催予定。県外からの参加も積極的に受け付ける。今後は県外での開催や、子ども食堂運営者向けの料理教室を開く構想もある。笹畑さんは「アレルギーへの理解者を増やしていきたい」と話している。〔共同〕

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