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元同僚・田口氏が期待するイチローの「新しい道」

2018/5/6 6:30
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米大リーグ、マリナーズの会長付特別補佐に就任したイチロー外野手(44)。今季の残り試合には出場しないものの、チームに同行して同僚や首脳陣をサポートする契約で、来季復帰の可能性を残す。この決断について、古巣オリックス時代の同僚である田口壮・現オリックス2軍監督は「大リーグでプレーを続けることに関して、一番可能性のある選択をしたと思う。現状で最良の選択肢だったのではないか」と受け止めている。

実績を残した大物選手でも、ベテランになれば戦力外となることも珍しくないのが大リーグ。来季以降も選手復帰の可能性を残すことに、カージナルスなどに在籍して米球界で8年間を過ごした田口氏は「メジャーの長い歴史の中でも、私自身は聞いたことのない契約。おそらく、誰もこんなことはやっていないのではないか」と驚く。極めて異例ともいえる契約が交わされたことに「イチロー選手と球団フロント、双方の関係が非常によいので、こういう形が導き出されたと思う。お互いに尊敬し、感謝する気持ちがあっての結果だろう」。

「球団の誠意に誠意で応える」

イチローはマリナーズ1年目の2001年に首位打者と盗塁王を獲得して最優秀選手(MVP)に輝き、04年には262安打を放って大リーグのシーズン最多安打記録を更新した。「シアトルに対して彼が残してきたものは相当大きいし、彼にとってもシアトルは米国でのスタートの地であり、いろんなことを成し遂げてきた地」と田口氏。「愛情、感謝の気持ちがあるチームからのオファーであることに加え、現役を続けられる可能性がある。それを受けない手はないというか、マリナーズの示した誠意に対して、イチロー選手が誠意で応えたのだと思う」。今回の決断に至った背景をそう見ている。

「契約社会の米国にあって人情味というか、お互いの気持ちみたいなものがみえる」と会長付特別補佐への就任を好意的に受け止める。記者会見では「野球の研究者でいたい」とも語ったイチロー。「肉体がどこまでいけるのか、と彼は考えていると思う。今季はそれを維持した上で、来季以降、自分の体がどうなるか。そういう部分を待つんじゃないか」と今の胸中を推し量った。

ブランクによる実戦勘の不足は、選手にとって大きなハンディ。復帰への道のりは決して容易でないと想像される。だが、自身も現役を諦めずに引退試合をしなかった田口氏は、困難に挑むイチローに大きな期待を寄せている。

「まさに新しい道。(ブランクを経て)現役選手として大リーグのゲームに戻ってくれば、さらにみんなをワクワクさせられる。常に新しい道を進んできた彼のことだから『じゃあ、次は何を見せてくれるんだろう』という楽しみもある」

(常広文太)

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