【プノンペン=共同】カンボジアで文民警察官として国連平和維持活動(PKO)に従事した岡山県警の高田晴行警視(当時33)が、活動中に殺害されてから25年の命日に当たる4日、首都プノンペンで日本大使館関係者らによる「慰霊の集い」が開かれた。
高田さんの慰霊碑があるタン・コーサン寺院で開かれた式典には、藤田幸久参院議員(民進)や在留邦人の代表、カンボジア外務省幹部ら約30人が参列し、炎天下、慰霊碑に献花した。
堀之内秀久駐カンボジア大使は「高田警視の志に思いを致し、安定を取り戻したカンボジアとの関係の発展に努めたい」とあいさつした。
国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の文民警察官だった高田さんは1993年5月4日、北西部で武装グループに襲撃され死亡した。カンボジアPKOでは93年4月にも、国連ボランティアの中田厚仁さん(同25)が武装グループに殺害された。