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ノーベル文学賞、今年の受賞者発表を見送り

性的暴行や情報漏洩疑惑で

(更新)

【ロンドン=小滝麻理子】ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーは4日、2018年の受賞者発表を見送ると発表した。発表を来年に先送りする。同アカデミーは関係者の性的暴行や情報漏洩の疑惑の渦中にあり、発表を行う状況にないと判断した。文学賞で受賞者が決まらないのは1949年以来。文学の最高権威は前代未聞の不祥事に揺れている。

スウェーデン・アカデミーは「現在の活動状況や人々の信頼の減退を踏まえて、決断に至った」との声明を発表した。18年の文学賞受賞者の選考は継続し、内部体制を整えたうえで発表するという。

問題の発端は17年秋に発覚した同アカデミーの女性会員の夫による複数の女性へのセクハラや性的暴行疑惑だった。この夫から受賞者名が事前に外部へ漏れていた疑惑も浮上した。

アカデミーへの批判が殺到するなか、文学賞を選考する会員が次々と辞任し、事務局長も引責辞任。18人の会員中、現在も活動を続けるのは10人にとどまり、発表を見送るべきだとの声が強まっていた。

アカデミーは1901年からノーベル文学賞の選考を開始。文学賞の授賞が保留されたのは大戦中を中心にこれまで7回あったが、選考主体のスキャンダルによる見送りは極めて異例。米国に端を発したセクハラなどの告発運動が波及した形だ。

文学賞は例年10月に受賞者を発表し、12月10日に授賞式を開く。昨年は長崎出身の英国人作家カズオ・イシグロさんが受賞した。日本人作家で世界的な人気を誇る村上春樹さんの受賞への期待も毎年高い。

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