2018年5月28日(月)

JCB、ブラジルでクレジットカード発行 中南米で初
タイなどを上回る100万枚の発行めざす

金融機関
中南米
2018/5/4 12:10
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 【サンパウロ=外山尚之】JCBは3日、ブラジルでクレジットカードの発行を開始した。年内にもコロンビアなど南米各国で決済できるようにし、ブラジル人観光客の需要も取り込む。JCBの浜川一郎社長がサンパウロで日本経済新聞の取材に応じ「ブラジル市場は長期的に見て有望であり、伸ばしていきたい」と述べ、今後5年間で100万枚の発行を目指す。

3日、サンパウロでクレジットカード発行イベントを開いたJCBの浜川社長(右から3番目)とカイシャのソウザ社長(左から2番目)

3日、サンパウロでクレジットカード発行イベントを開いたJCBの浜川社長(右から3番目)とカイシャのソウザ社長(左から2番目)

 国営ブラジル連邦貯蓄銀行(カイシャ)と提携し、ブラジル全土で発行する。JCBが中南米でクレジットカードを発行するのは初めて。同社は米国で新規のカード発行業務から撤退するなど、海外事業の選択と集中を進めている。

 ブラジル参入は2013年に発表し、6年越しの実現となった。当時好景気が続いていたブラジル経済はその後、資源価格の下落などで低迷が続いており、いまだ回復途上にある。浜川社長は「短期的な景気変動にとらわれず、2億人の人口の長期的な将来性を見込んでいる」と説明。目標枚数の100万枚という数字は同社が力を入れるミャンマーやタイを上回る水準という。

3日、サンパウロで取材に応じるJCBの浜川一郎社長

3日、サンパウロで取材に応じるJCBの浜川一郎社長

 ブラジルは世界有数のカード社会で、デビットカードなども含めカードの発行枚数は5億枚を超えるという。2017年のカードによる決済額は前年比12.6%増の年間1兆3600億レアル(約42兆円)にのぼる。

 ビザやマスターカードに比べ後発のため、独自の優待策で顧客を囲い込む。ポイントをためやすくしたほか、日本料理店での割引などの特典を用意した。また、年内にもコロンビアやパラグアイでJCBブランドのカードを利用できるようにするという。アルゼンチンやペルーなど周辺国で先行実施しているサービスを広げ「ブラジル人観光客の海外旅行需要を取り込む」という。

 3日にサンパウロ市内で開いたイベントには、カイシャのソウザ社長も出席。「JCBとは価値観を共有している」として、JCBブランドの普及に向け協力していく意向を示した。

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