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卓球で急きょ南北合同チーム結成 開催中の世界選手権

【ハルムスタード(スウェーデン)=鱸正人】国際卓球連盟(ITTF)は3日、スウェーデンのハルムスタードで開催中の世界選手権団体戦で韓国と北朝鮮の女子合同チームを発足したと発表した。チーム名は「コリア」。合同チームは4日の準決勝で、3大会連続の決勝進出を目指す日本と対戦する。

北朝鮮は2日の決勝トーナメント1回戦でロシアに勝ち、この日の準々決勝でメダル確定を懸けて韓国と対戦が決まっていた。日本卓球協会の星野一朗専務理事によると、両国からITTFに合同チーム結成の申し入れがあり、ITTFが受け入れたという。

3日に試合会場に現れた両チームの選手は、笑顔で記念撮影に応じるなど和やかな雰囲気だった。報道陣の取材に韓国代表の梁夏銀は「最初に聞いた時は驚いたが、とてもうれしい」と話し、北朝鮮代表のキム・ソンイも「信じられないが、互いの技術を合わせてもっと上のレベルを目指したい」と語った。

大会中に突然合同チームが結成されたことについて、星野専務理事は「卓球がこれまで果たしてきた国際平和への関わりを考え、歓迎したい」と語った。日本の女子選手に伝えたところ、動揺などは見られなかったという。

卓球では1991年に千葉市で開かれた世界選手権の際に統一チーム「コリア」が結成され、女子団体で中国を破って優勝した。韓国と北朝鮮が4月27日に発表した「板門店宣言」には、今夏のアジア大会などの国際競技に両国が共同で出場するという文言が盛り込まれていた。

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