2018年10月22日(月)

月の地下に大量の氷か 隕石に痕跡、東北大など

科学&新技術
2018/5/3 3:00
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東北大の鹿山雅裕・助教らは2日、月の地下に大量の氷があることを示す痕跡を地球に落下した月の隕石(いんせき)から見つけたと発表した。水が豊富な場所でしかできないはずの鉱物を含んでいた。探査機の観測で月の北極や南極には多くの水が眠るとされていたが、より広い範囲に存在する可能性が出てきた。米科学誌サイエンス・アドバンシズ(電子版)に3日、掲載される。

研究成果は月の歴史を振り返る手がかりになる。また各国が構想中の有人月面探査計画は飲料水や水素燃料の現地調達を視野に入れており、議論が盛り上がりそうだ。

研究チームは、アフリカに落ちた隕石をわずかな物質でも分析できる大型放射光施設「SPring―8」(兵庫県佐用町)などで調べ「モガナイト」という鉱物を見つけた。

主成分は二酸化ケイ素で、水の豊富な地球ではありふれている。アルカリ性のケイ酸水溶液から沈殿反応によってできる。反応には水が欠かせず、月に豊富な水があったと結論づけた。

研究チームによると、水を含む隕石が27億年前以降に月に衝突して、水をもたらしたという。その後、太陽光の熱で水が蒸発し、今回の鉱物が残った。水は全て蒸発したわけではなく、一部は太陽光が当たらない地下などで氷になったとみている。今も大量に存在しており、埋蔵量は岩石1立方メートルあたり、18.8リットル以上と試算している。

今後は米国のアポロ計画などで月から持ち帰った石なども分析したいという。

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