2019年3月26日(火)

「カミツキガメ」捕獲目標、千葉県が届かず 17年度

2018/5/2 23:00
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千葉県は2日、印旛沼周辺で繁殖する特定外来生物「カミツキガメ」を2017年度に1429頭捕獲したと発表した。前の年度に比べて31頭少なく、捕獲事業の年間目標(2500頭)を大幅に下回った。県は「この捕獲頭数では増加傾向に歯止めを掛けられない」(自然保護課)として、18年度は専用ワナの増設などでてこ入れを図る。

ワナを増やして捕獲数をてこ入れする(カミツキガメの捕獲イメージ)

カミツキガメは近寄った人にかみつくおそれがあるほか、印旛沼に生息する在来種を襲い、生態系を破壊する危険性が指摘されている。県は17~19年度を「戦略集中実施期」と定め、カメの専門家を捕獲作業の指南役に迎えるなど対策を強化している。

17年度は捕獲作業を委託する業者の選定が予定より遅れ、カミツキガメの活動が活発になる6~7月の捕獲頭数が伸び悩んだ。ワナにはカニ漁の網を改修したものを使うが「特殊な加工が必要なため、生産が間に合わなかった」(同)のも影響したという。住民の目撃情報に基づいた警察や市町村の緊急捕獲件数が減ったのも響いた。

捕獲頭数の増加を目指し、10日に始まる18年度の捕獲作業ではワナの数を1100基と前年同期の2.8倍に増やす。これまでワナは等間隔に設置していたが、過去の捕獲データを参考にカミツキガメが多く通りそうなルートに沿って重点的に置く。ワナを引き上げる頻度も昨年の1.2倍に増やし、捕獲の機会を広げる。

県の推計によると、印旛沼には1万6000頭のカミツキガメが生息しているとみられる。周辺の水田に出現し、田植えなどの農作業を妨げるといった経済的な被害も出ている。県は17~19年度の間に生息頭数を減少に転じさせ、将来の根絶に向けた道筋を付けたい考えだ。

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