2018年10月17日(水)

ガソリン店頭、3年5カ月ぶり高値 原油高・円安響く

2018/5/2 19:56
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ガソリン価格が一段と上昇した。資源エネルギー庁が2日発表した1日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットル145.5円となり、3年5カ月ぶりの高値を付けた。4月以降の原油相場の上昇や、外国為替市場の円安傾向を受けた石油会社の原料調達コスト増加が響いた。原油高が大型連休の行楽の足を直撃している。

150円を超える給油所も出始めた(都内給油所)

前週に比べ1.4円高と大幅に上昇した。1月末に付けた年初来高値144.9円を超え、2014年12月以来の水準となった。145円台は15年7月以来。

地域別では46都道府県とほぼ全ての地域で値上がりした。大阪や熊本、鹿児島は1週間で3円前後上昇した。高知は横ばいだった。全国最高値は長崎の153.5円、最安値は徳島の138円だった。

外国為替市場では円相場が日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いで3カ月ぶりの安値圏にある。アジア市場の指標となるドバイ原油は1バレル71ドル前後で推移。4月中旬から上げ足を速め、1カ月で8%上昇した。原油の調達コストが膨らんだ石油会社は、卸価格への転嫁を進めている。

ガソリンの卸値は2週間で1リットルあたり3.5~4円上がった。店頭価格の上昇は全国平均で2.2円。「原油相場の上昇が速く、転嫁が追いつかない」(神奈川県の給油所)のが実情だ。

大型連休の時期は給油所にとってもかき入れ時だ。本来なら価格を抑えて売り上げを優先したいところ。それでも都内の激戦区の環八通り沿いには1週間で3円前後値上げした給油所も目立つ。

販売減を避けるため「連休明けに店頭価格を引き上げるつもりだ」(さいたま市の給油所)との声も聞かれる。

ガソリン高が響き、需要は伸び悩んでいる。千葉市在住の40代主婦は「レゴランドに車で行くつもりだったが新幹線に切り替えた」と話す。石油連盟(東京・千代田)によると4月上旬から21日までのガソリン出荷量は前年同期に比べ3%少ない。買い控えや一度に満タンにしない「限定給油」も一因とみられる。

ガソリン高は続く公算が大きい。12日までにトランプ米大統領は対イラン制裁を再開するかどうかを判断する。「再開されれば原油の供給減が意識され、価格が一段と上がる可能性もある」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員)との見方もある。調査を担う石油情報センターは「来週も上昇する」とみている。

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