「書類指導ストレス爆発」 滋賀県警の元巡査、家裁送致

2018/5/2 17:55
保存
共有
印刷
その他

滋賀県彦根市の交番で井本光巡査部長(41)=警部昇任=が射殺された事件で、大津地検は2日、部下だった元巡査(19)=同日付で懲戒免職=を殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の疑いで大津家裁に送致した。県警によると「書類訂正を何度もさせられ理不尽に思えた。犯行直前も書類の指導を受け、ストレスのようなものが一気に爆発した」と供述している。

元巡査を乗せ、滋賀県警米原署を出る車両(2日午後、同県米原市)=共同

元巡査は井本巡査部長の指導について「嫌がらせを受けていると感じた」と説明。一方で「とても申し訳ないと思っている。いつか遺族に直接謝罪したい」と話している。

家裁は観護措置を決定。今後、少年法に基づき非公開の少年審判を開き、検察官送致(逆送)や少年院送致などを決める。捜査関係者によると、大津地検は逆送を求める「刑事処分相当」の意見を付けたとみられる。

少年法は16歳以上の少年が故意に被害者を死亡させた場合、原則は逆送すると規定。逆送を受けた大津地検が起訴すれば成人と同様、公開の裁判員裁判となる。滋賀県警や大津地検は刑事責任能力に問題はないと判断している。

県警の鎌田徹郎本部長は2日、記者会見を開き、改めて謝罪。今回の事件については「極めて特異」との認識を示し、「採用と研修の在り方の検討を進める」と述べた。元巡査が所属していた彦根署の署長と地域課長を本部長訓戒、副署長を本部長注意としたことも明らかにした。

送致容疑は4月11日午後7時45分ごろ、河瀬駅前交番で拳銃を2発発射し、井本巡査部長の後頭部や背部に命中させ、脳幹部損傷で死亡させた疑い。さらに逃走中の同日午後8時半ごろまでの間、拳銃と実包3発を所持した疑い。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]