2018年5月23日(水)

サムスンバイオ、粉飾会計疑惑が浮上 CFOは全面否定
政権交代で当局の判断変わる

ヘルスケア
朝鮮半島
2018/5/2 17:29
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 【ソウル=山田健一】サムスングループの医薬品受託製造大手、サムスンバイオロジクスに粉飾会計疑惑が浮上し、同社の金東重(キム・ドンジュン)最高財務責任者(CFO)が2日、記者会見した。金氏は「粉飾ではない。(韓国政府の)金融監督院と会計基準に関する認識の違いが生まれた」と説明した。朴槿恵(パク・クネ)前政権下で認められた会計処理が、現政権に代わり不適切と指摘されたという。

金東重CFO(左)は疑惑を全面否定した(2日、ソウル)

 問題になっているのは、バイオロジクス傘下の創薬ベンチャー、サムスンバイオエピスを巡る2015年12月の会計処理。15年12月期連結決算で約1兆9120億ウォン(約1950億円)の多額の利益を計上したことについて、金融監督院から違法だった疑いがあると今月2日に通知を受け取った。

 バイオロジクスによると、エピスに出資する米製薬大手バイオジェンが合弁契約に基づいて出資比率を引き上げる意向を示したため、15年12月期にエピスを子会社から関連会社に変更。国内法に沿ってエピス株を時価に評価替えしたことで、赤字から黒字に転換した。

 金氏は当時の会計処理は「複数の大手会計事務所や金融監督院の審査を経て実行したもので適切だった」と強調した。だが2日の韓国取引所でバイオロジクス株は前営業日比17%下落した。

 背景には、16年11月のバイオロジクスの上場がある。一部の国会議員らは同社が上場審査に合格するために黒字を装った疑いを提起。金融監督院は朴前大統領の失職後の17年4月に、当時の会計処理を再審査する方針を示していた。

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