2018年9月25日(火)

プロゲーマー育成道場、企業が続々 礼儀も技も

コラム(ビジネス)
2018/5/4 6:30
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 ゲーム対戦競技「eスポーツ」で活躍するプロゲーマーの支援策をゲーム会社などが相次ぎ打ち出している。サイバーエージェントのインターネット広告子会社、CyberZ(サイバーゼット、東京・渋谷)は交流サイト(SNS)の使い方などを学ぶ研修を開始。カプコンはゲーム練習場を開いた。プロゲーマーの人気や実力を高める施策で、eスポーツの普及に弾みをつける。

サイバーゼットはリーグに出場する選手にプロ意識を持ってもらうため研修を始めた

サイバーゼットはリーグに出場する選手にプロ意識を持ってもらうため研修を始めた

 サイバーゼットは5日に始めるスマートフォン(スマホ)向けゲームのプロリーグに出場するプロゲーマー向けに研修を実施した。スポーツチームなどで研修経験がある講師が交流サイト(SNS)の使い方や社会人としてのマナー、プロ意識について指導。例えばSNS研修では「プロとして、自分が書きたいことではなく、ファンが見たいことを投稿する」など投稿が炎上しないように注意する点などを挙げた。

 研修に力を入れる理由について同社のeスポーツ事業を担当する青村陽介取締役は「過去にeスポーツ大会のチャンピオンがSNSで炎上した事例があった」と語る。従来はここからがプロ、といった明確な線引きがなかったため不適切な投稿を続けてしまい、炎上するケースがあったという。研修でプロ意識を徹底させる。

 プロリーグはKDDIや吉本興業などがスポンサーを務める4つのプロチームが対戦する。各チームは所属するプロゲーマーに月額30万円を支払う。リーグからはチームの戦績に応じて合計で年2000万円支給する。プロゲーマーは賞金などに加えて動画配信などで収入を得ることができる。青村氏は「eスポーツの普及はプロゲーマーの生活が安定することが不可欠」とし、「最低でも月30万円支払えるチームにのみリーグに参加してもらうようにした」という。

 カプコンは格闘ゲーム「ストリートファイター」でeスポーツ大会を世界で開いている。格闘ゲームは1対1の対戦になるため、オンラインの対戦よりも対面での対戦を好むプロゲーマーが多い。カプコンはアミューズメント施設「プラサカプコン吉祥寺店」に「カプコンeスポーツクラブ」を開設。登録すると無料でストリートファイターの対戦や練習ができる。定期的に対戦イベントを開き、プロゲーマーの意欲を高める工夫をしている。

 セガホールディングス(東京・品川)はパズルゲーム「ぷよぷよ」での大会を定期化する。プロゲーマーが賞金をもらえる機会を増やす。一般のゲーマーが4位までに入ればプロゲーマーになれる大会も開き、裾野を広げる。

 2月に日本eスポーツ連合(JeSU)が発足しプロライセンス制度を導入してから、ゲーム会社が積極的に賞金制の大会を開くようになった。ただ、賞金だけで生活できるゲーマーはまだ多くない。ネットでの動画配信など副収入の場を増やすほか、実力を高める場を提供しeスポーツ大会の質自体を向上させることで、スポンサー収入などを増やす狙い。安定的に賞金を出せる大会が増えればプロを目指す人も増え、eスポーツがより盛り上がるという好循環を目指す。

(企業報道部 桜井芳野)

[日経産業新聞 5月2日付]

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