小児科医不在の2つの町、6月から遠隔相談の実証実験

2018/5/2 20:00
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日経クロステック

デジタルヘルスベンチャーのKids Public(東京・千代田)は、鹿児島県錦江町および埼玉県横瀬町と連携し、スマートフォン(スマホ)で小児科医に遠隔で相談ができる同社の「小児科オンライン」を利用した共同実証実験を2018年6月1日に開始する。両町は小児科医が不在。全国の小児科医へのアクセシビリティーを向上させることで、子育て世帯の不安や経済的・時間的負担の軽減がもたらされるかを評価する。

小児科オンラインは、クリニックが診療を終えた18~22時の時間帯にスマホアプリ「LINE」や電話で小児科を専門とする医師にリアルタイム相談ができるサービス。主に、自治体や法人向けに展開している。

今回の実証実験では、小児科医の不在問題で悩む全国の自治体に対してのパイロットケースにしたい考え。なお、横瀬町では、サービス導入前後でアンケートを実施し、子育てに対して感じる不安の変化や小児医療費助成金などの行政コストの変化を評価し、"日本一子育てしやすい町"を目指す。

錦江町および横瀬町在住の対象者は今回、無料で小児科オンラインを利用できる。事業費の一部にはふるさと納税が活用されるという。

ふるさと納税が活用されるのは、次のような経緯である。錦江町が実施した「第2回未来想像・創造コンテスト(2018年度)」において、ふるさと納税の未来志向な使い方を募集。最優秀賞(19~39才の部)を受賞した子育て世代町民からの「安心して子育てができるように小児科誘致や遠隔診療・相談ができる仕組みを導入する」という提案を、町がいち早く施策化したものという。

その後、本実証実験の一部にふるさと納税が活用されるよう、コンテスト主催者である錦江町まち・ひと・『MIRAI』創生協議会が町に提言し、町と協議会が協働して対象事業者探しや予算化を実施した。

(日経デジタルヘルス 増田克善)

[日経 xTECH 2018年5月1日掲載]

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