2018年5月22日(火)

日本サッカー世界への挑戦

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「日本のサッカー」では今のW杯は戦えない
サッカージャーナリスト 大住良之

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2018/5/4 6:30
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 「日本のサッカーを『日本化』する」――。2006年7月、日本代表監督就任に当たって、イビチャ・オシム氏はそう宣言した。以来、「日本のサッカー」探しは代表をはじめ、年代を問わず日本のあらゆるチームのテーマになった。

 「日本化した日本のフットボールというものがあります。その中には技術力を最大限に生かしたり、規律や結束して化学反応を起こしたりして戦っていく強さがある。そういうものをベースにしたうえで、構築していく必要があると思います」

2013年コンフェデ杯で指揮を執るザッケローニ監督

2013年コンフェデ杯で指揮を執るザッケローニ監督

 4月12日、バヒド・ハリルホジッチ監督解任を受けて日本代表を率いることになった西野朗新監督はこんな話をした。

一部の選手の言葉に妙に合致

 その言葉は「速く攻めるだけでなく、それができないときには、ゆっくりとパスを回すことも必要ではないか」と主張し続けていた日本代表の一部の選手たちの言葉に妙に合致する。

 「日本スタイル」の頂点は2011~12年の日本代表にあった。アルベルト・ザッケローニ監督が率いた日本代表は11年のアジアカップで4回目の優勝を飾り、12年6月にスタートしたワールドカップのアジア最終予選ではオマーンに3―0、ヨルダンに6―0で連勝し、破壊的な攻撃力を誇示した。

 ドイツでドルトムントの2連覇に貢献した香川真司(当時23、以下同じ)は、欧州の年間ベストイレブンに選出されるとともにマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が発表されたばかりだった。本田圭佑(26)は、ロシアのCSKAモスクワで確固たる地位を築き、さらなるビッグクラブへの移籍の話題が絶えなかった。

 岡崎慎司(26)、長谷部誠(28)、吉田麻也(23)は欧州のクラブで着実な前進をみせており、長友佑都(25)はインテル・ミラノでレギュラーとして活躍していた。Jリーグ所属選手も遠藤保仁(32)、今野泰幸(29)らが円熟期を迎え、衰えの兆候もなかった。

 ザッケローニ監督はこうした選手たちを絶妙のバランスで配置し、リズムよくパスをつないで攻め崩すサッカーをつくった。まさに伸び盛りの選手たちが躍動し、日本代表は美しく強いサッカーを実現した。互いのよさを引き出すコンビネーション、チーム一体となっての攻守は13年にコンフェデレーションズカップでイタリアを相手に3―4という大接戦を演じた。まさに「日本のサッカー」として、ワールドカップで世界にその真価を問うにふさわしいものだった。

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