2018年5月24日(木)

米ファイザーCEO、大型買収は「必要ない」

ヘルスケア
北米
2018/5/2 4:59
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 【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬最大手ファイザーのイアン・リード最高経営責任者(CEO)は1日、大型の事業買収について「必要と考えていない」と可能性を否定した。現時点で、買収候補に「適切な価値(の企業)がない」とも話した。手持ちの新薬候補が充実しており、実用化への取り組みに注力することに「最も高い投資リターンが見込める」と内向き志向を強めている様子をうかがわせた。

大型買収否定でファイザー株は急落した=ロイター

 リードCEOの発言などを受け、1日の米株式市場でファイザーは前日終値比3%超安と大幅に下げた。短期的な業績改善は見込めないとの見方から失望売りが広がった。下げ幅は一時、5%を超える場面があった。

 ファイザーはこれまでも大型の事業買収を繰り返して成長を維持してきた。米税制改革を受け、投資家の間で次の買収案件に期待が集まっていた。一時は武田薬品工業とアイルランドの同業シャイアーを争うのではとの観測も流れたが、同社は関心を否定していた。

 ファイザーは現在、大衆薬などを扱う傘下の消費者向け事業の切り離しを検討している。欧米メディア各社の報道によると、これまで複数の企業が買収に関心を示したが、価格で折り合いがつかず立ち消えになった。同社は、適切な価格で売却できない場合は同事業を維持するとしている。

 ファイザーが同日発表した2018年1~3月期の決算は、純利益が前年同期比14%増の35億6100万ドル(約3900億円)だった。主力の肺炎球菌ワクチンなどが好調だった。ただ、他の処方薬で競争が激しく、売上高は同1%増の129億600万ドルと伸び悩んだ。

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