スリランカ、「債務のワナ」に膨張圧力 通貨は最安値/16年ぶり低成長
[有料会員限定]
【ニューデリー=黒沼勇史】スリランカが債務増大の圧力に直面している。自国通貨の為替レートが最安値圏で推移し対外債務の負担が増す一方、成長率は16年ぶりの低水準に落ち込み、税収減の懸念も強まる。同国は2017年末、港湾の使用権を中国に譲渡したばかり。資金繰りのため中国への資産売却を続ければ、対立するインドと中国の緊張を強めかねず、人口2千万人の島国スリランカの経済が地政学上の焦点となっている。
ス...
関連キーワード