2019年4月26日(金)

大型店、5年ぶり出店増 訪日消費でドラッグ店伸びる
17年度

2018/5/1 16:09
保存
共有
印刷
その他

経済産業省が1日発表した2017年度の大規模小売店の新規出店数は557件で、12年度以来、5年ぶりに前年度を上回った。訪日客の化粧品需要の拡大などを背景に、ドラッグストアの新規出店が目立つ。ただ、インターネット通販の拡大や人手不足で実店舗の出店に慎重な傾向は続いており、増加の水準は低い状態といえる。

経産省は大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく届け出を集計している。店舗面積の合計が1000平方メートル超の百貨店やスーパー、ドラッグストアなどが対象だ。

アジアの訪日客などから日本の化粧品は人気が高く、ドラッグストアの出店件数が増えた。同省がまとめた商業動態統計(速報)でみても、ドラッグストアの3月時点の店舗数は14年の調査開始以来で最高だ。

ドラッグストアは国内客が多い郊外の出店も目立つ。九州が地盤のコスモス薬品は近畿圏などで店舗を拡大。食品の取り扱いも豊富で郊外の大型店で顧客を集めている。

ただ、ドラッグストアの店舗拡大は他業態の店舗数が伸び悩んでいることの裏返しでもある。ドラッグストアと一部で競合する食品スーパーは新規出店に慎重だ。商業動態統計で、スーパーの事業所数は4800~4900件で横ばいが続く。

岡三証券の金森淳一氏は「食品の競争環境は厳しく、食品が主軸のスーパーは店舗網の拡大に慎重」と指摘。人手不足も出店コストを高め、「既存店の改善に注力するスーパーが増えている」と分析する。プラスに転じた17年度の出店数は、過去最高だった03年度と比べると、3割低い。

ネット通販の拡大も出店数に影響している。経産省によると、17年時点の小売りに占める電子商取引(EC)の比率は、10年の2倍に拡大。EC市場の拡大が実店舗数を抑える傾向は続きそうだ。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報