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終息いつ? 長期化に不安 新燃岳噴火2カ月

宮崎と鹿児島県境にまたがる霧島連山・新燃岳の噴火が始まって1日で2カ月。断続的に爆発的噴火を繰り返し、終息の兆しは見えない。麓の自治体では住民らが大量の火山灰に悩まされ、農業や観光業にも悪影響が出ている。活動が7カ月以上続いた7年前の噴火を思い起こし、長期化への懸念が広がる。

 新燃岳や硫黄山の噴火を受け客足が遠のく温泉地で、通常営業を伝える看板(4月22日、宮崎県えびの市)=共同

気象庁によると、3月1日の噴火以降、これまでに約50回の爆発的噴火が起きた。4月5日には火口から高さ約5千メートルまで噴煙が上がった。同じ霧島連山の硫黄山も4月19日、250年ぶりに噴火した。

新燃岳の東側麓にある宮崎県高原町では、風向きなどによって道路のセンターラインが見えなくなるほど降灰があり、住民はそのたびに積もった灰を洗い流す作業に追われている。2011年に起きた噴火の際は、町中心部まで噴石が飛び、車のガラスが割れるなどの被害があった。

町立中2年の女子生徒(13)は今年3月の爆発的噴火で、空振で自宅が揺れるのを感じた。避難生活した7年前の記憶がよみがえり「1人でいるときに大きな噴火が起きたら、どうすればいいか分からず怖い」。町では小中学生がヘルメットとマスクを着けて通学している。

火口から東約6キロにあり、年間約1万4千人が訪れる同県小林市の「ひなもりオートキャンプ場」は7年前、2カ月半の休業を余儀なくされた。現在は通常営業し大型連休の予約は埋まるが、巣山正明支所長(44)は「いつキャンセルの電話が来るか不安。噴火のたびにうんざりだ」とこぼす。同県えびの市の京町温泉街は火口から約20キロ離れているにもかかわらず、宿泊キャンセルが増え、風評被害に気をもむ。

農作物への被害も広がる。県などによると、灰でシイタケが一部出荷できず、被害額は1500万円以上。降灰でビニールハウスの日照が遮られ、これから旬を迎えるピーマンやキュウリの生育に影響する恐れもある。

専門家は火山活動が長期化するとの見方だ。京都大防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教(観測地震学)は「新燃岳の地下ではマグマの供給が続いており、現状より大規模な噴火が起きる危険性が十分ある」とし、今後も警戒を続けるよう呼び掛けた。〔共同〕

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