2018年12月16日(日)

安保理視察団、スー・チー氏と面会 ロヒンギャ問題巡り

2018/4/30 19:34
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【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害問題をめぐり、国連安全保障理事会の視察団は30日、同国の首都ネピドーでアウン・サン・スー・チー国家顧問と面会した。隣国バングラデシュに逃れた難民の帰還開始が遅れている問題への対応を協議したとみられる。ただ中国やロシアはミャンマーを擁護する姿勢を崩さず、安保理の対応には限界もある。

視察団は安保理15カ国の国連大使らで構成。29日にはバングラデシュ南東部コックスバザール近郊の難民キャンプを訪問した。ロイター通信によると、英国のピアス国連大使は「難民を帰還させる方策を何とか見つけなければならない」と強調した。一方、ロシアのポリャンスキー次席大使は「安保理に魔法のような解決策があるわけではない」と述べ、問題解決の難しさを指摘した。

視察団は30日、バングラデシュの首都ダッカでハシナ首相とも面会した。地元通信社によると、視察団はネピドーに向かう前に記者団の取材に応じ、ロヒンギャ難民の早期帰還を後押しすると強調した。

視察団は1日、治安部隊とロヒンギャ系武装集団が衝突した西部ラカイン州を訪問する。

国連によると、2017年8月のミャンマー治安部隊とロヒンギャ系武装集団との衝突後、バングラデシュに逃れた難民の数は推計69万3000人。それ以前に逃れた人をあわせるとコックスバザール近郊には約90万人のロヒンギャ難民が住む。雨期が目前に迫り、洪水などで犠牲者が出る恐れが指摘されている。

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