民間ロケット、30日早朝打ち上げへ「想定外の不具合」

2018/4/29 17:56
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ロケット開発スタートアップのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は29日、観測ロケット「MOMO(モモ)」2号機を30日早朝以降に打ち上げると発表した。29日に見つかったトラブルは、初号機を改善した部分の「想定外の不具合」で、部品などを初号機で実績があるものに取り換えることで打ち上げが可能になるとみている。

不具合の説明をするインターステラテクノロジズ稲川貴大社長(写真左)と堀江貴文氏

「想定外の不具合だったんで」。同社の創業に携わった実業家の堀江貴文氏は、29日午後3時から開いた記者会見でこう話した。モモ2号機は28日からの延期後、29日午前5~8時の間に打ち上げる計画だったが、直前に不具合が発覚し再延期を発表していた。

不具合の内幕はこうだ。ロケットエンジンへ燃料を流し込むバルブ(栓)の開閉に使う窒素ガスが漏れ出ていた。モモ2号機は、窒素ガスタンクから栓までの配管に、ガスの圧力を調整するレギュレーターと呼ぶ部品を1つ搭載している。この部品の圧力調整が不十分だったため、タンクを満たしていたガスが異常に漏れ出ていたという。ガスが足りないとエンジンに燃料を供給できない。このままでは飛び立つことさえできない恐れもあった。

「リハーサルでも見つけられなかった」と同社の稲川貴大社長は話す。事前の確認でも窒素ガスの漏出は確認されたが、他部分の不具合と同時に発生したため「ミスが発生した」(稲川社長)。

30日午前5時以降に打ち上げるロケットでは、配管に設置するレギュレーターを2つに増やす。これは2017年7月に打ち上げたモモ初号機で活用した方法だ。初号機では機体の姿勢を制御するための機構に窒素ガスを活用していたため、ガスの「関所」となる部品を2つ搭載していた。今回は姿勢制御機構を見直しガスの関所を1つ減らした。これが裏目に出た格好だ。「打ち上げる前に早めに見つかってよかったと思う」(稲川社長)

30日には早朝以外にも昼と夕方に打ち上げ機会を用意している。稲川社長は「思い切って月単位で延期する可能性も十分ある」と、確実に成功させる条件を整えて宇宙へ再挑戦する考えを示した。

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