2018年11月15日(木)

拉致問題、文大統領が南北会談で提起
日韓首脳電話協議で確認

2018/4/29 11:15 (2018/4/29 14:34更新)
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韓国の文大統領との電話協議を終え、記者の取材に応じる安倍首相(29日午前、首相官邸)

韓国の文大統領との電話協議を終え、記者の取材に応じる安倍首相(29日午前、首相官邸)

安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日午前、27日の南北首脳会談を受け、電話で約40分間協議した。文大統領は同会談で、北朝鮮による日本人拉致問題と日朝関係に関する安倍首相の考えを北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長に伝えたと説明。拉致問題の早期解決に向けた日韓の連携で一致した。

協議後、首相や日本政府関係者が首相官邸で明らかにした。首相は拉致問題を巡る文氏とのやりとりは「現段階で詳細は申し上げられない」と説明。南北会談での拉致問題提起に対する金委員長の反応も「詳細をこの場で紹介するのは控えたい」と述べるにとどめた。

首相は拉致問題提起に関して「私から要請したことについて、しっかり提案をしていただいた誠意に感謝を申し上げたい」と語った。「(6月上旬までに予定する)米朝首脳会談の機会を生かして拉致問題が前進するよう全力を尽くしていきたい」とも話した。

韓国の徐薫(ソ・フン)国家情報院長(左)と握手する安倍首相(29日午前、首相官邸)

韓国の徐薫(ソ・フン)国家情報院長(左)と握手する安倍首相(29日午前、首相官邸)

首相は電話協議で、南北両首脳が27日に署名した「板門店宣言」に朝鮮半島の完全な非核化が明記されたことを評価。北朝鮮の非核化へ具体的な行動を引き出す必要があると確認した。文大統領は金委員長が南北会談で、豊渓里(プンゲリ)の核実験場を5月中に閉鎖すると発言したことを説明した。

首相は「板門店を平和の象徴にするため日本も協力を惜しまない」と訴えた。両首脳は5月上旬の都内での日中韓首脳会談にあわせて開く日韓首脳会談で、未来志向の日韓関係構築に向けた意見交換をすると申し合わせた。

首相は南北会談について「我々が決めていたラインにのっとって行われたことが確認できた」と評価した。米朝首脳会談に向けて日米、日米韓で連携し「核兵器を含む大量破壊兵器、あらゆる弾道ミサイルの廃棄に向けて努力していく」と語った。

首相はこの後、南北会談に同席した徐薫(ソ・フン)国家情報院長と首相官邸で会談し、同会談の詳しい説明を受けた。徐氏は会談後、首相官邸で「安倍首相は北朝鮮との対話についても深い関心を表明した」と述べた。

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