英スーパー2、3位が統合交渉 英メディア報道
【ロンドン=篠崎健太】英スーパーマーケット2位のセインズベリーと、米ウォルマート傘下で同3位のアズダが経営統合を交渉していることが28日、明らかになった。英スカイニューズが報じた。100億ポンド(約1兆5千億円)規模のM&A(合併・買収)へ詰めの協議中で、早ければ30日にも発表する見通しだという。規模拡大で首位のテスコを追撃する。
セインズベリーは英国内で1400強の店舗を展開している。傘下には家電量販店のアルゴスなどもあり、2017年3月期の連結売上高は262億ポンド。アズダは郊外型の大型スーパーを中心に手掛けている。99年にウォルマートの傘下に入った。
英国では米アマゾン・ドット・コムの生鮮食品配送などネットスーパーが台頭している。ドイツ系激安店のアルディやリドルも攻勢を強め、価格競争が激しくなっている。セインズベリーとアズダは統合でコスト競争力を高め、英小売り最大手テスコに対抗する狙いがあるとみられる。
統合には英競争規制当局である競争・市場庁(CMA)の認可が必要とみられ、実現には時間がかかる可能性がある。
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